元ヤンキース・リベラ氏、史上初満票での殿堂入りなるか 歴代最高はケン・グリフィーJr.氏の99.3%
2018/12/18
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MLB通算セーブ記録保持者のマリアーノ・リベラ氏(元ニューヨーク・ヤンキース)が、来年2019年に米国野球殿堂入りへの資格を得る。発表は1月に行われるが、同氏の殿堂入りはすでに確実視されている。米メディア『ESPNデポルテス』のコメンテーター、エンリケ・ロハス氏は、殿堂入りについてのいくつかの興味深いデータを紹介している。
殿堂入りは、ロハス氏も所属する全米野球記者協会(BBWAA)の記者投票で、75%以上の票を獲得した候補が、その栄誉に輝く。ロハス氏によれば、現時点で投票者を明らかにしている記者48名のうち全員がリベラ氏を支持しているということだ。
また、エドガー・マルティネス氏(元シアトル・マリナーズ)、ロイ・ハラデイ氏(元トロント・ブルージェイズなど)がそれぞれ89.6%の支持率、マイク・ムシーナ氏(元ヤンキースなど)が81.3%の支持率を獲得しており、この4名がボーダーラインの75%を超えている。
まだ400名以上の記者がいることもあり、まだまだ予断を許さないが、注目はリベラ氏の史上初となる満票での選出だ。過去の記録によれば、記者投票での満票獲得者はゼロ。歴代の高得票率獲得者ベスト5は、ケン・グリフィーJr.氏(元マリナーズなど)の99.3%、以下、トム・シーバー氏(元ニューヨーク・メッツなど)が98.8%、ノーラン・ライアン氏(元テキサス・レンジャースなど)が98.7%、カル・リプケンJr.氏(元ボルティモア・オリオールズ)が98.5%、タイ・カッブ氏(元デトロイト・タイガースなど)が98.2%となっている。
球史に残るレジェンドたちですら満票を獲得できなかった中、リベラ氏は初の満票獲得者となれるのか。ヤンキース一筋19年、1115試合に登板し652セーブをマーク。MLBの歴史を塗り替えてきた“史上最高のクローザー”がどのように評価されるのか注目が集まる。
高橋康光