半年ぶりに“家族”の元へ――メッツ復帰のファミリアが寄せる思い 守護神争いのライバルはセーブ王
ニューヨーク・メッツは、14日(日本時間15日)に今季途中まで同球団でクローザーとして活躍したジューリス・ファミリア投手と契約を結んだ。シーズン途中でオークランド・アスレチックスに移籍したが、フリーエージェント(FA)となり半年ぶりに古巣に復帰した右腕が、球団への思いを語っている。米メディア『ニューヨーク・ポスト』が17日(同18日)、特集記事を発表した。
2018/12/19
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新天地での苦悩…失った居場所
いずれにせよ、MLBは契約で決まったことは絶対視される“契約社会”。ファミリアは、マイナー時代から12年間を過ごした愛着のあるチームを離れ、アスレチックスへ移籍した。
アスレチックスのブルペン陣は強力。7回を任されるユスメイロ・ペティート投手、セットアッパーのロウ・トリビーノ投手、そして守護神ブレイク・トライネン投手の“勝利の方程式”が機能していた。
3投手の前半戦の防御率はそれぞれ3.20、1.22、0.94と抜群の安定感で、特にトライネンは48回を投げて24セーブ、奪三振61(奪三振率11.44)など、圧倒的な投球を続けていた。
守護神という慣れ親しんだポジションを失ったファミリアだったが、重要な場面での登板が続いた。セットアッパーとして、また、延長の緊迫した状況で多く登板。しかし、全体的に成績は下降していき、8月は防御率4.15、9月は4.76となった。
移籍後初セーブは9月11日(同12日)のボルティモア・オリオールズ戦だった。そして、これがファミリアのアスレチックスで記録した唯一のセーブとなる。