半年ぶりに“家族”の元へ――メッツ復帰のファミリアが寄せる思い 守護神争いのライバルはセーブ王
ニューヨーク・メッツは、14日(日本時間15日)に今季途中まで同球団でクローザーとして活躍したジューリス・ファミリア投手と契約を結んだ。シーズン途中でオークランド・アスレチックスに移籍したが、フリーエージェント(FA)となり半年ぶりに古巣に復帰した右腕が、球団への思いを語っている。米メディア『ニューヨーク・ポスト』が17日(同18日)、特集記事を発表した。
2018/12/19
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古巣復帰!待っていたのは新加入の守護神候補と正捕手候補
最終的には今季通算で70試合登板、72回を投げて8勝6敗18セーブ、防御率3.13という成績を残したファミリア。今オフにFAとなり、去就が注目されていたが、ここにきて古巣のメッツが手を挙げる形となった。契約内容は3年総額3000万ドル(約34億円)。
『ニューヨーク・ポスト』によると、ファミリアは、チームの優勝が最優先と前置きしたうえで、「数年務めてきたクローザーにはこだわりがある」とコメント。
守護神のポジションは安泰ではない。メッツはシアトル・マリナーズからエドウィン・ディアズ投手を交換トレードで獲得。今季73試合登板、73回1/3を投げて0勝4敗57セーブ、防御率1.96、124奪三振を記録した24歳のディアズは、クローザー争いの超強力なライバルだ。
ファミリアはディアズについて「最も優秀なクローザーの1人」と認めている。ポジションを争いながら、互いを高めあえる良きライバルとなれるだろうか。経験豊富なファミリアは、“生き字引き”としてディアズの教育係ともなるかもしれない。この2人の起用法、そしてその関係性には注目だ。
さらに、ファミリアにとって嬉しい知らせもあった。メッツはフィラデルフィア・フィリーズからFAとなっていたウィルソン・ラモス捕手と2年契約で合意。ファミリアがメッツを離れてわずか半年ほどしか経っていないが、優秀なライバル、優秀な捕手らの加入でチームは確実に生まれ変わっている。
「このチームに戻って来られて、言葉で言い表せないほどワクワクしている。家に帰ってきた!」と興奮気味に語ったというファミリア。「家族」と呼ぶチームに戻り、悲願の世界一に向け、気合十分だ。