期待通りの活躍を見せるイチロー 契約以上の価値を得たマーリンズ
イチローは第4の外野手としてのマーリンズに入団した。しかし、故障者が出たこともありここまで全試合に出場している。今後シーズンが深まるにつれ、チームにとってさらにその存在価値は増していくだろう。
2015/05/07
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期待通りの数字を残すイチロー
昨年オフにヤンキースからFAとなったイチローがマーリンズと契約した際には、「もっとも避けるべき球団をチョイスしてしまったのではないか」という意見が、内外のメディアから発信された。同球団の外野陣は、スプレーヒッターのクリスチャン・イエリッチ、パワー&強肩のマーセル・オズーナ、昨季のナリーグMVPの本塁打王で、13年総額3億2500万ドルという途方もない契約を手にしたジャンカルロ・スタントンという、25歳以下の若くて伸び盛りのスターたちにより占められているからだ。
しかし、開幕から1カ月。41歳でメジャー最年長野手のイチローは、その中で確かな存在感を示している。マーリンズの応援ブログ『フィッシュ・ストライプス』は、「イチローとの契約のモトは取れた」と述べている。
Miami signed Ichiro Suzuki to serve as a backup outfielder but the Marlins have used in him in a variety of roles since. With Christian Yelich on the disabled list and the Marlins lacking immediate outfield depth, Suzuki has been slotted into the starting lineup, and the signing may already be paying off.
マイアミはイチローを控え外野手として獲得したが、様々な役割で起用し続けている。クリスチャン・イエリッチの故障者リスト入りで直近の戦力が手薄になったため、イチローはスタメン出場を続けている。すでに彼との契約(訳者注 1年200万ドル)のモトは取れたと言えるだろう。
開幕数週間で、イエリッチは背中を痛め戦列を離れた。イチローはそれにより出場機会をより多く得ることになった。現地時間5月5日時点で、イチローは全27試合に出場している(うち、スタメン出場は18試合)。