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ヤンキースからFAのブリットン、去就に注目集まる ミラーの移籍で救援投手市場の状況に変化か

2018/12/21

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 ニューヨーク・ヤンキースからフリーエージェント(FA)となっているザック・ブリットン投手の去就が話題になっている。クリーブランド・インディアンスからFAとなっていたアンドリュー・ミラー投手のセントルイス・カージナルス入りが報じられ、ブリットンら他の救援投手たちにも影響が及びそうだ。20日(日本時間21日)、公式サイト『MLB.com』が伝えた。
 
 ブリットンは2011年、ボルティモア・オリオールズでメジャーデビュー。初年度から28試合に先発し、154回1/3を投げて防御率4.61、11勝11敗、奪三振97と先発ローテーションに定着した。しかし、その後はやや結果が出ず、2014年からはクローザーに転向した。するといきなり37セーブを挙げる活躍を見せ、2015年には36セーブ、2016年には69試合、67回を投げて防御率0.54、2勝1敗47セーブ、奪三振74と驚異的な数字を残した。
 
 ブリットンは契約最終年となった今季途中、オリオールズからヤンキースに移籍。チームのポストシーズン進出に大きく貢献した。今季成績は41試合登板、40回2/3を投げて防御率3.10、2勝0敗、奪三振34だった。通算142セーブを挙げており、来季30歳を迎える脂の乗った選手だ。
 
 FAとなっていた今オフ、優秀な救援投手として複数球団が獲得に乗り出すと見られている。特に、カージナルスはミラーもしくはブリットンを獲得する可能性が高いと報じられており、注目が集まっていた。だが、結果として、カージナルスはミラーとの契約を選んだため、ブリットン獲得の可能性はほぼ消えた。このことで、他球団の動きにも影響が及びそうだ。
 
 現在獲得の最有力候補となっているのはフィラデルフィア・フィリーズ。今オフは大胆な補強に動いており、既にシアトルマリナーズからジーン・セグーラ内野手、フアン・ニカシオ投手、ジェームス・パゾス投手、ニューヨーク・ヤンキースからアンドリュー・マカッチェン外野手を獲得。さらにはワシントン・ナショナルズのブライス・ハーパー外野手、ロサンゼルス・エンゼルスのマニー・マチャド内野手の獲得にも本格的に取り組んでいる。
 
 米メディア『MLBネットワーク』のケン・ローゼンタール氏は、フィリーズがブリットンに対し、「強い興味がある」と発言。ブリットンのカージナルス入りの可能性が限りなく低くなった今、大型契約で歓迎する可能性が高そうだ。
 
 ミラーの移籍が決定的となり、一気に動き出す気配が伺えるMLBの救援投手市場。ブリットンを獲得するのはどのチームになるだろうか。



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