キャリアに幕を下ろす名選手5人をMLB公式が特集 今季はベルトレ、マウアーらが引退を決意
2018/12/26
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激戦のシーズンが終わり、輝かしいキャリアを終えることを決意した選手たちがいる。公式サイト『MLB.com』は、25日(日本時間26日)、「今季球界に別れを告げた名選手5人」と題した特集記事を発表。一時代を築いた名選手たちが名を連ねた。
まず紹介されたのはテキサス・レンジャーズのエイドリアン・ベルトレ内野手。ベルトレは1998年、19歳の若さにしてロサンゼルス・ドジャースでメジャーデビュー。その後シアトルマリナーズ、ボストン・レッドソックスを経てテキサス・レンジャーズに移籍した。
豪快かつ確実性の高い打撃だけでなく、強肩と俊敏な動きで魅せる三塁守備、茶目っ気溢れるキャラクターも相まって、各球団のスーパースターとして名を馳せた名選手だ。
ベルトレの注目すべき数字は、30歳以降のシーズンで残した通算WAR(同リーグの同ポジションの平均的な選手が出場した場合に比べ、どのくらいチームの勝利数を増やしたか)が51.1というものだ。年齢を重ねても衰え知らずだったが、怪我の影響もあり出場機会が減少してきた今季、ついにユニフォームを脱ぐことを決意した。
通算成績は2933試合、打率.286、3166安打、477本塁打、1707打点。獲得タイトルはシルバースラッガー賞(4回)、ゴールド・グラブ賞(5回)、最多安打(1回)、最多本塁打(1回)。オールスターゲーム選出は4回。
次に名前が挙がったのはデトロイト・タイガースのビクター・マルティネス内野手だ。2002年にクリーブランド・インディアンスでメジャーデビュー。捕手、指名打者として活躍した。その後はボストン・レッドソックスを経てデトロイト・タイガースに移籍した。
キャリア後半にかけて一塁手、指名打者としての出場が増えたマルティネスは、例年打率3割前後を打つ強打を武器に活躍。2014年には35歳にして打率MLB2位となる.335をマークし、32本塁打を放ちながら42三振と驚異的な数字を残した。”30本塁打以上・45三振以下”を記録したのは2004年のバリー・ボンズ選手以来となった。
通算成績は1973試合出場、打率.295、246本塁打、1178打点。獲得タイトルはシルバースラッガー賞(2回)、最高出塁率(1回)、最高OPS(1回)。オールスターゲーム選出は5回。
3人目はミネソタ・ツインズのジョー・マウアー内野手。2004年にツインズでメジャーデビューすると、強肩強打の捕手として活躍。高い出塁率と盗塁阻止率を武器に、メジャーを代表する捕手となった。キャリア15年間をツインズ一筋で過ごし、背番号7は永久欠番となることが決まっている。通算出塁率.388は超一流の証だ。
ファウルチップを受けた際の脳震とうの影響から捕手を断念、2014年からは一塁手を主なポジションとして出場した。今季は捕手として1試合に出場し、ファンに別れを告げた。
通算成績は1858試合出場、打率.306、143本塁打、923打点。獲得タイトルはMVP(1回)、シルバースラッガー賞(5回)、首位打者(3回)、最高出塁率(2回)、最高OPS(1回)。オールスターゲーム選出は6回。