エンゼルス、今年メジャーに昇格するのは誰? 磨けば輝く“原石”若手有望株の上位5人を紹介
2019/01/04
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ロサンゼルス・エンゼルスは昨年、NPBの北海道日本ハムファイターズから加入した大谷翔平投手が1年目から「二刀流」で活躍し、アメリカン・リーグ最優秀新人賞(新人王)を受賞した。大谷のように、若手選手の活躍がこれからも期待されているMLBで、今回は大谷と同じエンゼルスの傘下マイナー球団で将来の活躍が期待されるプロスペクト(若手有望株)上位5人を見ていきたい。
メジャーリーグの各球団の公式サイトには、メジャーリーグ全体の100人のプロスペクト選手、そして球団ごとに30人のプロスペクト選手がリストアップされている。
1位 ジョー・アデル(外野手)19歳 右投右打
エンゼルスの球団トッププロスペクトは、右投げ右打ちの19歳、ジョー・アデル外野手だ。アデルは2017年は球団2位だったが、2018年は1位に上昇。2017年のドラフト1巡目指名選手で、全体10位の有望株である。さらに球団公式サイトでは「2017年のドラフトでアデルよりも魅力的な選手はいなかった」と評されているほど評価が高かった。
アデルは現在2Aのモービル・ベイベアーズに在籍しており、2018年は1A、1A+、2Aと早いスピードで昇格。2Aでは17試合に出場し打率.238、2本塁打、6打点、2盗塁の成績にとどまっているものの、1A+のインランドエンパイア・66ersでは57試合の出場で打率.290、12本塁打、42打点、9盗塁と活躍し、7月には若手有望選手が集う「フューチャーズゲーム」に米国選抜チームとして出場した。
バットスピードの速さが生むパワーに定評があり、加えて同サイトは走力にも注目しながら「長期的に脅威であり続ける可能性を秘めている」と評価していて、「ダイナミックな外野手の開発のカギになる」と将来のメジャーでの活躍を期待している。
2位 グリフィン・キャニング(投手)22歳 右投右打
2位にランクインしているのは、22歳の右腕キャニングだ。1位のアデルと同じく2017年のドラフト2巡目(全体47位)で指名され入団。UCLA(カリフォルニア大ロサンゼルス校)出身で、当初はドラフト1巡目の指名も期待された選手である。
2017年同ランク8位だったキャニングも、2018年は1A+、2A、3Aと1年間で多くのステップを踏み、最も登板数の多かった3Aでは13試合に登板(全て先発)。3勝3敗、防御率5.49の成績を残した。防御率は高いが、制球良く決まる90マイル台後半(約153キロ~159キロ)の速球を武器に投球回(59回)を上回る64個の奪三振を記録している。
同サイトでは、現在アリゾナ・ダイヤモンドバックスに所属している通算187勝右腕ザック・グレインキーを「思い出させる」と評価。変化球は得意のチェンジアップをはじめカーブ、スライダーを操り、「どれもがとても効果的だ」と認めている。