レッズ移籍のウッド、新天地で持ち味活かせるか 本拠地は打者有利も強力打線がバックアップ
2018/12/27
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計7人が絡む大型トレードでロサンゼルス・ドジャースからシンシナティ・レッズに移籍したアレックス・ウッド投手。新たな本拠地は打者に有利な球場で、来季以降の成績に影響を与えそうだ。米公式サイト『MLB.com』が26日(日本時間27日)、伝えた。
ドジャースは21日(同22日)に大型トレードを敢行。レッズへウッド、ヤシエル・プイグ外野手、マット・ケンプ外野手、カイル・ファーマー捕手の4人を放出した。
同サイトによると、ウッドは移籍について「ロサンゼルスで4年間を過ごしていたから、(今回の移籍は)ほろ苦いものになった。ドジャースには親密な関係の友人たちがたくさんいて、ここ数年は彼らと素晴らしい結果を残してきたからね。でも勝つための準備をしているレッズに移籍できて興奮しているよ」とコメントしている。
ウッドは27歳の先発左腕。チェンジアップを武器に打たせて取る投球スタイルで、被本塁打が少ないことが特徴だ。今季は33試合151回3/2を投げ、9勝7敗、防御率3.68、135奪三振の成績で、被本塁打は14本だった。
新天地についてウッドは「シンシナティの球場では多く本塁打を許してしまうかもしれない」と述べている。
ウッドが今季まで在籍していたドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムは、本塁打が出にくい傾向にあった。一方、レッズの本拠地グレートアメリカン・ボールパークは、本塁打が非常に出やすく、ウッドの持ち味である被本塁打の少なさにも影響することが考えられている。
打者有利な環境に身を置くことになったウッドだか、その分味方の野手陣は強力で、特に内野手陣はメジャー屈指のものだ。
一塁手のジョーイ・ボトーは、オールスターに過去6度選出されているスーパースター。2010年にはナショナル・リーグMVPにも輝いている。二塁手のスクーター・ジェネットは今季3割20本を達成。三塁手のエウヘニオ・スアレスは、今季打率.283、34本塁打、104打点と圧巻の成績で、来季も主軸としての活躍が期待される。
今季で4年連続ナ・リーグ中地区最下位に沈んだレッズ。だが来季、トレードによって獲得したウッドら新戦力の活躍次第では、一躍プレーオフ進出の道も見えてくるはずだ。