300Sの剛腕キンブレル、レッドソックスと再契約の可能性 積極補強のフィリーズが獲得に動かず
2019/01/05
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ボストン・レッドソックスが、同球団からフリーエージェント(FA)となっているクローザーのクレイグ・キンブレル投手と再契約し残留する可能性が高くなっていることが分かった。4日(日本時間5日)、米公式サイト『MLB.com』が伝えている。
キンブレルと同じく、ニューヨーク・ヤンキースからFAとなっていたリリーフ右腕のデビッド・ロバートソン投手が3日(同4日)にフィラデルフィア・フィリーズと契約。このオフに多額の資金を使って大型補強を次々に敢行しているフィリーズがキンブレル獲得に動かなかったことで、慣れ親しんだ前所属先のレッドソックスがキンブレルとの交渉で有利な立ち場になることが予想されている。
デビューから5年間在籍していたアトランタ・ブレーブスが再獲得に興味を示しているとも言われてきたが、同サイトによれば「彼と4年契約を結ぶことはまずないだろう」とその可能性を否定。一方で、レッドソックスは剛腕のジョー・ケリー投手がロサンゼルス・ドジャースに移籍したこともあり、キンブレルとの再契約の必要性がさらに高まっていた。
昨年のポストシーズンでは9試合で防御率5.91と本領発揮とはいかなかったが、レギュラーシーズンに挙げた42セーブという数字は2014年以来となる40セーブ以上。チームの5年ぶりの世界一に大きく貢献したと言える。レッドソックスでは、在籍3年間で108セーブで防御率2.44。その間オールスターゲーム選出も連続で果たしている。
30歳という年齢から見ても、昨年のポストシーズンでの不調から脱し、今年以降さらなる活躍も期待できる。多額の大型契約となる可能性は高いが、他球団にこのメジャー屈指の右腕が所属してこれまで通りの活躍をされては、大きな損失になりかねない。通算300セーブを挙げたボストンの地で再び活躍を見せてくれるのか注目だ。