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FA市場ナンバーワンリリーバー・キンブレルの去就は? 残留もしくはナ東地区への移籍が濃厚か

2019/01/07

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 今オフ、フリーエージェント(FA)市場の救援投手たちが続々と契約を結ぶ中、最大の目玉であるクレイグ・キンブレル投手の去就が決まっていない。ボストン・レッドソックスへの残留の可能性もあるが、公式サイト『MLB.com』は6日(日本時間7日)、ナショナル・リーグ東地区への移籍の可能性を指摘する記事を発表した。
 
  レッドソックスは今季、レギュラーシーズン108勝を挙げてアメリカン・リーグ東地区優勝。激戦のポストシーズンも制し、球団5年ぶりの世界一に輝いた。キンブレルはクローザーとして63試合登板、62回1/3を投げて防御率2.74、5勝1敗42セーブ、奪三振96と圧巻の数字でチームに貢献した。5月には29歳11か月でMLB史上最年少での通算300セーブを達成した、”MLB現役最強クローザー”だ。
 
 しかし、既に30歳という年齢、通算542登板を果たしている勤続疲労、さらには5~6年で1億ドル(約111億円)規模の大型契約を望んでいるといった条件面から各球団との交渉はやや難航。古巣アトランタ・ブレーブス、レッドソックス、大型補強に動いているフィラデルフィア・フィリーズ、世界一を狙うニューヨーク・ヤンキースなどの名前が獲得の候補として挙がったが、ここまで確定的な情報は出ていない。
 
 だが、他の多くのFA救援投手陣は、契約を手に入れる段階に進んでいる。セントルイス・カージナルスに移籍が決まったアンドリュー・ミラー投手、ニューヨーク・メッツへの復帰が決まったジュ―リス・ファミリア投手、フィリーズと合意したデービッド・ロバートソン投手ら、強力な救援投手たちの来季所属は続々と決まっている。さらには、5日(日本時間6日)には、ニューヨーク・ヤンキースからFAとなっていたザック・ブリットン投手が同球団への残留で合意。各球団の来季への見通しは少しずつ固まってきた。
 
 現段階にまでキンブレルの行き先が決まらない理由としては、ワシントン・ナショナルズからFAのブライス・ハーパー外野手、ロサンゼルス・ドジャースからFAのマニー・マチャド内野手の契約が決まっていないことが挙げられている。超大型の契約になるため、そちらが決まらないことにはキンブレルに具体的な提示が難しいということだ。
 
 レッドソックスは、キンブレルの価値が下落次第、残留への話し合いを急ピッチで進める方針を掲げている。ハーパーやマチャドらの契約次第、また時期次第ではキンブレルの残留も濃厚になりそうだ。しかし、『MLB.com』によれば、「キンブレルはナショナル・リーグ東地区への移籍の可能性もある」ということだ。チーム再建中のマーリンズ、救援陣の充実しているメッツ、既に契約しないことを明言しているフィリーズを除くと、残るはブレーブスとナショナルズということになる。
 
 いずれにしても、世界一の守護神の契約にはまだ時間がかかる可能性が高い。FA市場は、来月から始まるスプリング・トレーニングに向け、大詰めの段階に入ってきそうだ。



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