ホワイトソックス、剛腕へレーラ獲得でブルペン強化 リリーフのFA市場は大詰めに
2019/01/08
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ここ20日間で強力リリーフ投手の所属先が続々決定…残るはキンブレルら
シカゴ・ホワイトソックスはワシントン・ナショナルズからフリーエージェント(FA)となっていたケルビン・へレーラ投手と契約に合意したことが分かった。米公式サイト『MLB.com』が7日(日本時間8日)、報じている。
同サイトによると、ホワイトソックスはへレーラと2年1800万ドル(約19億2000万円)+球団オプション1年で合意した模様だ。
へレーラは29歳のリリーフ右腕。2011年にカンザスシティ・ロイヤルズでメジャーデビューすると、160キロ近い速球を武器にブルペンを支える投手として急成長を果たした。
セットアップ定着後はウェイド・デービス投手(現ロッキーズ)、グレッグ・ホランド投手(現FA)と勝利の方程式を形成し、2015年にはチームを世界一に導く活躍をみせていた。
昨年は6月に自身初めてのトレード移籍を経験し、ワシントン・ナショナルズに加入。速球の平均球速は数年前に比べ落ちたものの、約155キロを記録するなど剛腕ぶりは健在。2チームで計48試合に登板し2勝3敗、2ホールド、17セーブで防御率2.44、44.1回を投げて38奪三振の成績を残していた。
ホワイトソックスは昨年のチーム救援防御率が4.49で、チーム内での最多セーブもホアキム・ソリア投手(シーズン途中でブリュワーズに移籍)の16セーブとブルペン陣が低迷していた。そのため抑えの経験もあり、好成績を残しているへレーラは新たなブルペン陣の鍵となりそうだ。
また、ここ20日間でアンドリュー・ミラー投手(カージナルス)、デビッド・ロバートソン投手(フィリーズ)、ザック・ブリットン投手(ヤンキース)ら強力リリーフが次々と所属先を決めており、リリーフ投手のFA市場が急速に動いて大詰めを迎えている。
FA市場の残る大物リリーフには通算333セーブのクレイグ・キンブレル投手、今季ナショナル・リーグ最多ホールドのアダム・オッタビーノ投手がいる。両投手とも様々な移籍候補が挙げられているが、このまま市場の勢いにのって近日中に決まるだろか。