菊池雄星のマリナーズがメジャー最多21人! 日本人選手所属球団の今オフの契約選手一覧
2019/01/09
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ヤンキースは再契約が最大の“補強”、主力大量放出のドジャースは“大人しめ”
米公式サイト『MLB.com』は8日(日本時間9日)、今オフここまでの契約選手を一覧にして紹介した。ニューヨーク・ヤンキース、ロサンゼルス・エンゼルス、シアトル・マリナーズなど日本人選手が所属する球団もフリーエージェント(FA)やトレードなどで様々な補強を重ねており、今季の戦いへ向けた戦力調整を進めている。
現在、MLBで日本人選手が所属する球団は、全部で7球団。このうち昨季ポストシーズンに駒を進めたのは、田中将大投手のニューヨーク・ヤンキース、前田健太投手のロサンゼルス・ドジャース、ダルビッシュ有投手のシカゴ・カブスの3球団で、ドジャースが2年連続のワールドシリーズ進出を果たしながら、1988年以来となる世界一にはまた一歩届かなかった。
そして迎えたオフシーズン、大物の補強が目立ったのはヤンキース。昨季シアトル・マリナーズでノーヒットノーランを達成し、11勝を挙げたジェームズ・パクストン投手に、度重なる故障に悩まされながらも通算224本塁打を誇るトロイ・トロウィツキー内野手を獲得した。そして、昨季までヤンキースで活躍し、FAとなったザック・ブリットン投手、J.A.ハップ投手、C.C.サバシア投手と再契約を果たしたことも大きな“補強”と言えるだろう。
契約人数で見ると、菊池雄星投手が加入したマリナーズの「21人」はメジャー全30球団で一番の多さとなっている。大物選手でいうと、7年連続30本塁打以上を放ち、通算380本塁打の指名打者エドウィン・エンカーナシオンが筆頭だ。他にも、主戦力で活躍が期待される選手としては昨季打率.296、40盗塁をマークしたマレックス・スミス外野手、シカゴ・ホワイトソックスからトレードで獲得したオマー・ナルバエス捕手が挙げられる。一方で、若手有望株の獲得も多く、数年先まで見据えたチーム作りにも注目だ。
この他のチームでいうと、大谷翔平投手を擁するエンゼルスは、トレバー・ケイヒル投手とマット・ハービー投手という実績ある投手を獲得した。その一方で、マニー・マチャド内野手がFAとなったドジャースは、剛速球が自慢のリリーフ右腕ジョー・ケリー投手をFA市場から獲得。しかし、経験豊富な選手といえばケリーぐらい。シンシナティ・レッズとのトレードではヤシエル・プイーグ外野手やマット・ケンプなど主力選手を多く手放したが、その見返りとして得たのは若手有望株のジョシア・グレイ投手、ジーター・ダウンズ内野手の2人となっている。
昨季に引き続きポストシーズン進出を狙うチーム、そして地区下位から上位進出を目指すチームがある。FA市場には未だにマチャドやブライス・ハーパー外野手、クレイグ・キンブレル投手などの大物選手が残っているが、それぞれの球団方針の下で補強を進めるチームは、今季一体どんな戦いを繰り広げるのだろうか。