“大谷翔平に最も近い男”デビッドソン、レイズが熱視線 2年連続20発&強打者から奪三振
2019/01/14
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現在27歳で将来有望も…ホワイトソックスからDFA
タンパベイ・レイズが、シカゴ・ホワイトソックスからフリーエージェント(FA)となった指名打者マット・デビットソンを「潜在的な二刀流選手」として興味を示している。以前から二刀流選手の育成に取り組んでいる球団だが、今オフの動きによっては、大谷翔平投手の活躍によって全米が興奮した「二刀流」に新たな熱を加えることになりそうだ。
デビッドソンは、2013年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスでメジャーデビュー。オフにホワイトソックスに移籍し、マイナーで力を付け2016年に再昇格。翌2017年に118試合に出場して26本塁打、68打点と大砲として開花した。そして昨季も123試合で20本塁打、62打点をマークし、また27歳という年齢から将来の活躍が期待されたが、オフに球団からメジャーの40人枠から外す措置(DFA)を取られていた。
しかし、デビッドソンは昨季新たな挑戦もしていた。高校時代に投手も務めていた“右腕”はメジャーのマウンドに立ち、3試合で計3イニングを投げて奪三振2、無失点に抑えている。この三振を奪った相手は、テキサス・レンジャーズのルーフネッド・オドーア内野手と、ニューヨーク・ヤンキースの主砲ジャンカルロ・スタントン外野手。球速も最速で92.3マイル(約148.5キロ)を計測しており、メジャーで投手としてのキャリアをスタートさせるには最高の一歩となった。
そんなデビッドソンに関して13日(日本時間14日)、米メディア『CBSスポーツ』は「レイズが潜在的な二刀流選手として見ている」と伝えている。レイズは、ブレンダン・マッケイ内野手、タナー・ドッドソン外野手と既に2人の「二刀流」選手を傘下のマイナー球団に抱えており、育成プログラムは充実している。メジャーでまず打者としての実績を持つデビッドソンが加われば、デビッドソン自身の成長も見込め、マッケイ、ドッドソンの2人にとって大きな希望となり、そして、それは将来的にチームを支える立派な力になるだろう。
昨季、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷によって一大ムーブメントになった「ツーウェイ・プレーヤー(二刀流)」。大谷はデビューイヤーに投手として4勝、打者として打率.285、22本塁打、61打点、10盗塁をマークしアメリカン・リーグの最優秀新人賞(新人王)を受賞した。2年連続20本塁打という結果を残し、現段階で大谷に最も近い男と言えるデビッドソンはこの成績を上回る時が来るのだろうか。