ヤンキース、オッタビーノと合意 昨季両リーグ1位の34ホールド、救援100奪三振トリオ形成へ
2019/01/18
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ヤンキース移籍はルースの縁?
ニューヨーク・ヤンキースは、コロラド・ロッキーズからフリーエージェント(FA)となっていたアダム・オッタビーノ投手と3年契約で合意した。米公式サイト『MLB.com』が17日(日本時間18日)、伝えている。
同サイトによると、ヤンキースとオッタビーノは3年2700万ドル(約29億5000万円)で合意。以前、通算714本塁打を放ったベーブ・ルースに対し「全打席三振に打ち取ることができる」と強気な発言もしていたオッタビーノだが、縁あってかそのルースが長年在籍したヤンキースに移籍することとなった。
33歳のオッタビーノは、2010年にセントルイス・カージナルスでメジャーデビューした。2012年からはロッキーズでプレーし、最速160キロ近い速球と切れ味鋭いスライダーを武器にセットアッパーとして活躍。昨季は75試合に登板し、6勝4敗、112奪三振、防御率2.43の好成績を残し、34ホールドは両リーグで1位タイの数字だった。
主にセットアッパーとして活躍してきたオッタビーノだが、ヤンキースでも守護神アロルディス・チャップマン投手へとつなぐ強力リリーフ陣の一角となりそうだ。
ヤンキースには球界の速球王チャップマンをはじめ、5年連続100奪三振のデリン・ベタンセス投手、16年に防御率0.54を記録したザック・ブリットン投手など救援陣が充実。特にチャップマンとベタンセスは奪三振が非常に多い投手であり、オッタビーノが加われば、リリーフ100奪三振トリオとなるかもしれない。
ヤンキース移籍を目前としているオッタビーノ。7年間在籍したロッキーズ本拠地クアーズ・フィールドは打球が飛びやすく、メジャー屈指の打者有利球場だったが、打たせて取るのではなく三振を多く奪うことで好成績を維持していた。環境が変わる今季、持ち味をそのままにさらなる飛躍を遂げられるだろうか。