通算652セーブのリベラ氏、史上初の満票で米国野球殿堂入り! 伝説的名選手4人が選出
2019/01/23
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ヤ軍伝説のクローザーが快挙達成
米国野球殿堂入りを果たした選手が発表され、マリアーノ・リベラ氏、故ロイ・ハラデイ氏、エドガー・マルティネス氏、マイク・ムシーナ氏が選出されたことが分かった。米公式サイト『MLB.com』が22日(日本時間23日)、伝えている。
米国野球殿堂は今年の殿堂入り選手を発表し、リベラ氏(100%)、故ハラデイ氏(85.4%)、マルティネス氏(85.4%)、ムシーナ氏(76.7%)の4名が選出された。*()内は得票率
史上初の満票での選出となったリベラ氏は、これまでの最高得票率だったケン・グリフィー・ジュニア氏の99.3%を塗り替える快挙を達成した。
リベラ氏はヤンキースで守護神を務めた元投手。背番号「42」を着け現役19年間で挙げた652セーブはメジャー歴代最多の記録で、ポストシーズンでも圧倒的な投球を披露し、ヤンキースを5度の世界一に導いていた。通算成績は1115登板、82勝60敗、652セーブ、防御率2.21、1283回2/3を投げ1173奪三振。
故ハラデイ氏はトロント・ブルージェイズ、フィラデルフィア・フィリーズで活躍した元投手。鋭く変化するシンカーなどを武器に最多勝を2度(2003年22勝、2010年21勝)、サイ・ヤング賞を2度獲得している(2003年、2010年)。完投が多く、多くのイニング数を投げるメジャー屈指のイニングイーターでもあった。通算成績は416登板、203勝105敗、防御率3.38、2749回1/3を投げ2117奪三振。
ムシーナ氏はボルティモア・オリオールズ、ヤンキースで活躍した元投手。打者有利な球場が多く、投手にとっては鬼門であるアメリカン・リーグ東地区で現役18年間投げ続け、最多勝を1度獲得(1995年19勝)。守備の良さも持ち味で、ゴールドグラブ賞は7回獲得していた。通算成績は537登板、270勝153敗、防御率3.68、3562回2/3を投げ2813奪三振。
マルティネス氏はシアトル・マリナーズで活躍した強打者。主に指名打者としてプレーし、巧みなバットコントロールと磨かれた選球眼を武器に強打者として君臨。2度の首位打者(1992年、1995年)、1度の打点王に輝いている(2000年)。通算成績は2055試合、打率.312、2247安打、309本塁打、1261打点、出塁率.418、長打率.515。
マルティネス氏は殿堂入り資格最終年の10年目で悲願の選出。リベラ氏、故ハラデイ氏はそれぞれ資格1年目での殿堂入りとなった。また、実績は十分ながらも薬物疑惑が強いロジャー・クレメンス氏とバリー・ボンズ氏は今年も選出されなかった。