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満票で米国野球殿堂入りのリベラ氏 ヤンキース同僚が人間性を称賛「彼は集団を重んじる」

2019/01/23

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名選手たちが現役時代の姿を振り返りコメント

 ニューヨーク・ヤンキースでメジャー歴代最多となる通算652セーブを挙げたマリアーノ・リベラ氏が22日(日本時間23日)、史上初となる満票で米国野球殿堂入りを果たした。これを受けて、かつてヤンキースでチームメイトだった男たちがリベラ氏について語っている。
 
 パナマ出身のリベラ氏は、1990年にヤンキースにドラフト外で入団し、1995年にメジャーデビューを果たす。ルーキー年こそ15登板で10試合に先発したが、翌年からはリリーフ、1997年からクローザーを任された。
 
 速球と打者の手元で鋭く変化するカットボールを武器に打者を翻弄し、アメリカン・リーグの最多セーブを3度(1999年、2001年、2004年)、シーズン40セーブ以上を9度記録している。現役最終年である2013年は64試合に登板し44セーブと最後まで第一線で輝きを放っていた。そして、史上最多の652セーブとともに、チームを5度もの世界一に導いた功績はメジャー史に残る“伝説”と言える。
 
 地元紙『ニューヨーク・ポスト』によれば、ともにヤンキースで活躍した通算339本塁打のティノ・マルティネス氏はリベラ氏について「彼は集団を重んじる人間だ」とし、「彼は引退するまで、打ち取った打者を見せしめにすることは決してなかった」と敵チームとはいえ敬意を払ってマウンドに登っていたことを証言した。
 
 また、通算2336安打を放ち背番号「51」が球団の永久欠番となっているバーニー・ウィリアムズ氏も「彼は若い選手の世話を積極的に行う選手の1人でもあった。新人を夕食に連れて行き、メジャーリーガーとしての人生、どうやって歩んでいくかを彼らに話すんだ。彼はいつもチームの“若い血”を受け入れていた。素晴らしいチームメイトだよ」と、常にチームのことを考え若い年代の選手たちに自らの経験などを語る人間性を称えている。
 
 史上初となる100%の得票で殿堂入りを果たしたリベラ氏。本人は「言葉で表現することすらできない」と喜びをあらわにしたが、この結果と内容は選手として、そして1人の人間として“起こるべくして起こった”ことなのかもしれない。

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