ホワイトソックス、FA目玉2選手の両獲り否定 若手選手の成長に期待「競争に活気満ちた組織」
2019/01/27
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獲得しても長期的な“最強チーム”にはならず?
シカゴ・ホワイトソックスに、今オフのフリーエージェント(FA)の目玉であるマニー・マチャド内野手、ブライス・ハーパー外野手の獲得の可能性があると報じられる中、同球団のリック・ハーンGMが両選手を同時に獲得することを否定した。26日(日本時間27日)、米スポーツサイト『ESPN』が伝えている。
今オフ、積極的に補強を行っているチームの1つとされるホワイトソックス。これまでにアレックス・コロメ投手、ケルビン・へレイラ投手、ジェームズ・マッキャン捕手、ヨンダー・アロンゾ内野手などを獲得しているが、現在最も注目されているのがマチャドとハーパーに対するアプローチだ。
アロンゾを獲得したのはマチャドの義兄であることも理由とされ、ハーパーに対しては8年を超える長期契約をオファーしているとの報道もある。しかし、こういった両者へのアプローチがある中で、ハーン氏は「両方のスター選手と契約することは期待しないでくれ」と発言。
将来的な年俸への懸念もあって、同氏は「2人を必要とするとなると柔軟性が制限され、長期的な“最強チーム”という形にはならないかもしれない」とコメントし、同時に両者を獲得ことはない考えを明らかにした。
また、同氏は所属する若手選手の成長にも期待していて、マチャドとハーパーが他チームに獲得されたとしても、ホワイトソックスが若手選手にとってより良い場所になることを信じているようだ。
同サイトでは、昨季17本塁打を記録した23歳のヨアン・モンカダ内野手、昨季10勝を挙げた24歳のルーカス・ジオリト投手、念願のデビューを果たし初勝利を挙げた22歳のマイケル・コペック投手はメジャーで活躍する可能性をはっきりさせたとし、この他にもイーロイ・ヒメネス外野手も昨季マイナーで打率.337、22本塁打を記録して今季早期のメジャー昇格の可能性があると若手選手が豊富に揃っている現状を示している。
これに対して、リック・レンテリーア監督も「マイナーリーグのシステムは、選手を順応させ、次のステップを生み出す準備をするために素晴らしい仕事をしてきた。競争に活気が満ちた組織になっている」と、いよいよメジャーで活躍する時を迎えるのではないかとされる若手選手が、その才能とともに順調に成長して強いチームを作り上げていくステップに期待感を表している。
マチャドやハーパーのどちらかを獲得する可能性はまだ残っているものの、若手有望選手が順調に育つことができれば、スター選手だけに頼らないチーム作りで下位低迷から脱出する確かな一歩を踏み出していくことになるだろう。