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レンジャーズ、リリーフ右腕ケリー獲得 “グラブ投げつけ”クビ経験も移籍後に好投

2019/01/29

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激情家な一面見せるも安定感は抜群

 テキサス・レンジャーズは、オークランド・アスレチックスからフリーエージェント(FA)となっていたショーン・ケリー投手と1年契約で合意した。米公式サイト『MLB.com』が28日(日本時間29日)、伝えている。
 
 同サイトによるとレンジャーズとケリーは1年250万ドル(約2億7500万円)+2年目の球団オプション付きで合意。レンジャーズはブルペン陣の強化に成功したようだ。
 
 ケリーは34歳のベテラン右腕。2009年にシアトル・マリナーズでメジャーデビューを果たすと、以後はリリーフ投手一筋に活躍。様々な球団を渡り歩き、昨季はワシントン・ナショナルズで開幕を迎えた。
 
 また、昨季はケリーにとって衝撃の事件があった。ナショナルズでプレーしていたケリーは、7月31日(同8月1日)のニューヨーク・メッツ戦にリリーフ登板した。
 
 この日は25-1と大差でリードした9回の登板。先頭から2者連続で安打を許すと、二ゴロの間に1失点。その後、オースティン・ジャクソン外野手に2ランを許す。
 
 その直後、打ち取れなかった悔しさと怒りからか、ケリーは自身のグラブを力一杯地面に投げつけてしまう。これを首脳陣が球団への“不敬行為”とみなし、翌日には40人枠のロースター(選手登録)から外され戦力外(DFA)とされてしまった。
 
 その後はオークランド・アスレチックスに獲得され、ポストシーズンを目指すチームに合流。ナショナルズを戦力外になる以前も35登板で防御率3.34と安定していたが、戦力外後は悔しさを晴らすかのように好投を続け、19登板で防御率2.16だった。
 
 そしてケリーはアスレチックスのポストシーズン進出に貢献。皮肉にも、ケリーを戦力外にしたナショナルズはポストシーズンに進むことができないという結果に終わっていた。
 
 新たな移籍先が決まったケリー。盤石とはいえないレンジャーズブルペンを今度は怒りを爆発させずに支えることができるだろうか。



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