満票で殿堂入りのリベラ氏、初の聖地訪問に興奮。「素晴らしい日だ」
2019/02/04
先月、史上初の満票による選出で米国野球殿堂入りを果たした、元ニューヨーク・ヤンキースの伝説的クローザー、マリアーノ・リベラ氏が初めてニューヨーク州クーパーズタウンにある野球殿堂博物館を訪問し、改めて殿堂入りへの思いを語っている。2日(現地3日)、米公式サイト『MLB.com』のスペイン語圏向け『ラス・マジョーレス.com』が報じている。
博物館を見学し、球界の偉人たちの功績を目にしたリベラ氏は「理解できないし、全く信じられない。パナマの小さな漁師町から出てきた自分には何か計り知れないものだ」と述べ、「偉大な選手たちが成し遂げてきたことは、我々に遺産を残してくれた。こんな素晴らしい日はないね」と続ける。
特に1991年に殿堂入りしている、同じパナマ出身のロッド・カルー氏については「彼が、プレーや物事への取り組み方を通して、我々に地図を与えてくれた。彼がいなければ違ったものになっていただろう。特別な人物だ」と強い思いを述べている。
そして「パナマを放れた時のことを思い出す。両親、当時は恋人だった今の妻、甥っ子たちを見ながら、どんなことが起きるのかも知らずにね。ベストを尽くし、もらったチャンスを受け入れようとだけ思っていた。あれから29年。自分が殿堂について話しているなんて信じられるかい」と自身の軌跡を振り返っている。
野球大国とはいえないパナマからアメリカンドリームを掴んだリベラ氏は、プレーヤーとしてはもちろん、人間性の高さも評価されている。自身がカルー氏から夢をもらったように、リベラ氏もまたパナマの人々をはじめ、多くの人々に夢を与えていることは間違いないだろう。不滅の652セーブを誇るリベラ氏の第2の人生にさらに注目が集まりそうだ。