ナショナルズ、球場へのリュックサック持ち込みを禁止へ 安全面考慮し今季から新ルールを導入予定
2019/02/04
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ワシントン・ナショナルズは今季、本拠地ナショナルズ・パークへのリュックサックの持ち込みを禁止することを発表。安全面での課題を考慮した結果、中身の不透明な持ち物を排除する方針を固めた。3日(日本時間4日)、米メディア『ESPN』が伝えた。
現在、MLBの全ての球場では、観客の入場時に金属探査機による検査が実施されており、多くの場合は荷物の大きさに関する制限が設けられている。だが、大きさを問わず特定の種類のカバンについて持ち込みを禁止する規則を制定するのは、今回が初めてとなる。身体障害や疾病など、やむをえない理由であれば、例外的にリュックサックタイプの荷物を持ち込むことを許可する場合もあるという。
ナショナルズの公共安全・警備部門長を務めるスコット・フィアー氏は、「ファンたちがこのルールに慣れるまでに時間がかかることは理解している」と現状を冷静に分析。一方で、このルールを導入する意図を「ナショナルズ・パークが全ての人にとって最も安全な球場にすることを決めた」と語った。
だが、持ち物を制限することにも限度がある。昨年10月のボストン・レッドソックス対ニューヨーク・ヤンキースのアメリカン・リーグ地区優勝決定戦では、ヤンキースファンの一部が缶ビール等を球場内に投げ込んだという事件もあった。このことからもわかるように、”リュックサックに隠し持った危険物”ではなく、”ただの缶ビール”でも危険物になりえるのだ。
最終的に求められるのは、厳しい制限ではなく、全ての観客が互いを尊重したマナー向上に取り組むことなのかもしれない。