カブス・ブライアント、肩の故障から順調に回復中 父と二人三脚で再びタイトル獲得へ
2019/02/04
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シカゴ・カブスのクリス・ブライアント内野手は、左肩の故障から順調に回復している。公式サイト『MLB.com』は1日(日本時間2日)、ブライアントの回復具合を伝えるとともに、実の父と協力して打撃の進化を図る様子を紹介。球団の方針と個人的なトレーナーの影響力は等しいものに近づいているとの内容を伝えた。
ブライアントは2015年にメジャーデビュー。初年度からレギュラーに定着し、151試合出場、打率.275、26本塁打、99打点を記録した。ナショナル・リーグ新人王を獲得した他、MVP投票でも11位に輝いた。実力に甘いマスクも兼ね備え、強豪カブスの中心選手となった。2年目の2016年は打率.292、39本塁打、102打点を挙げてシーズンMVP。カブス世界制覇の立役者となった。
しかし3年目も安定した数字を残したものの、昨季は左肩の故障やさらなる若手の台頭もあり、出場機会は108試合と減少。自身の成績も打率.272、13本塁打、52打点とやや平凡な結果に終わった。
今オフは左肩のリハビリに努め、12月前半には打撃練習を再開していたとのことで、現在は100%の力でスイングすることができるという。そんなオフシーズンの練習を支えるのが実の父である1980年代にMLBで活躍したマイク・ブライアント氏だ。父であると同時にパーソナルコーチを務めており、二人三脚でさらなる進化を目指している。
球団GMのセオ・エプスタイン氏は、ブライアントが父と練習を進めていることについても、寛容な姿勢を見せている。一流選手がさらなる進化を求める際には、様々なアプローチがあると強調し、ブライアント親子のメソッドに期待を寄せた。
また、データ分析やメカニクス研究が進んでいる現代野球においては、一様なメソッドで全員を育て上げるのは非効率的だという風潮が強まっている。最も近しいコーチを持つシカゴの貴公子は、再び輝きを取り戻せるだろうか。