イチローがマリナーズで実質トップ! MLB公式が球団別に最も貢献した現役選手を特集
2019/02/05
Getty Images
開幕後もシーズン現役なら“キング”ヘルナンデス超え
米公式サイト『MLB.com』で4日(日本時間5日)、現役選手で最も貢献してきた選手が各球団ごとに紹介され、シアトル・マリナーズのイチロー外野手が実質トップに立った。
同サイトは、現在各30球団に所属する選手の中で、その球団の在籍中に最もWAR(同リーグの同ポジションの平均的な選手が出場した場合に比べ、どのくらいチームの勝利数を増やしたか)の値を積み重ねた選手を特集した。
マリナーズからは、通算168勝を挙げた“キング”の愛称で知られるフェリックス・ヘルナンデス投手(51.0 WAR)が選ばれたが、「米国本土でプレーするかは不明だが、日本での開幕シリーズに参戦するイチローは56.3 WARを積み上げている」と付け加えられている。
攻走守全てでハイレベルな活躍を見せ、同球団で13年間にわたって2542安打を放ったイチローはWARの値も高い。もし日本での開幕シリーズ終了後のシーズンでも現役を続行することができれば、マリナーズのトップはイチローであることになる。
また、名門球団ニューヨーク・ヤンキースから選ばれたのはブレッド・ガードナー外野手(37.5 WAR)。12年目を迎える生え抜きベテラン選手で、俊足を活かした守備と走塁を武器に活躍を続けている。
ガードナーは主に中軸ではなくリードオフマンを務め、打率も規定打席到達で3割を記録したことは1度もない。しかし同サイトは「松井秀喜氏やデーブ・ウィンフィールド氏、ポール・オニール氏がヤンキースで積み上げたWARより(ガードナーの方が)上だ」とし、黄金期に活躍した松井氏やオニール氏、殿堂入りも果たしているウィンフィールド氏と比較してガードナーの高い走塁&守備能力の貢献度が高いことを紹介した。
そして、2017年のメジャーデビューながら既にWARトップになっている選手にオークランド・アスレチックスのマット・チャップマン内野手(11.7 WAR)など将来が楽しみな若手選手も特集されている。
なお、今回の特集で最もWARを多く積み重ねていた選手は投手ではロサンゼルス・ドジャースのクレイトン・カーショー投手(62.1 WAR)、野手ではロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウト外野手(64.3 WAR)だった。
メジャーリーグは球団再建やトレードなどで移籍が激しく、同一球団でプレーし続けるのは難しいといった面もある。それでも実力が認められ、同じ環境で好成績を残し続ける選手たちの凄さがよく分かる特集となった。