「ぜひ見たい新記録トップ9」にイチローに関係する安打記録が2つランクイン
米人気ブログが選出する「ぜひ見たい新記録トップ9」にイチロー絡みが2つ入っている。
2015/05/12
Getty Images
イチローに更新を期待したい記録が2つランクイン
スポーツブログのポータルサイト『SBネーション』で、グラント・ブリスビー記者による「われわれが見たい記録のランキング」について報じている。これは、記者がその記録が達成されることにスリルを感じるものを9つ抽出し、ランク付けしたものだ。カウントダウン的に記すと以下の通りだ。そのほとんどが現在の記録の更新で、シーズン記録も通算記録もある。なお、カッコ内は現行の記録だ。
9位:シーズン263安打(262本 イチロー 2004年)
8位:シーズン384奪三振(383個 ノーラン・ライアン1973年)
7位:通算4257安打(4256本 ピート・ローズ)
6位:シーズン防御率1.11(1.12 ボブ・ギブソン 1968年)
5位:シーズン打率4割(最後の達成は.406のテッド・ウィリアムズ 1941年)
4位:通算763本塁打(762本 バリー・ボンズ)
3位:シーズン74本塁打(73本 バリー・ボンズ 2001年)
2位:シーズン131盗塁(130個 リッキー・ヘンダーソン1982年)
1位:57試合連続安打(56試合 ジョー・ディマジオ 1941年)
イチロー絡みの安打記録が2つランクインしている。9位のシーズン安打数新記録263本と、7位のキャリア通算安打新記録4257本だ。この選出とランク付けの根拠は主観的なものだが、思わず頷かせられるものだ。
9位 シーズン 263 安打
2004年に当時マリナーズのイチローが放った262安打は、1920年にジョージ・シスラーが打ち立てた257本を84年ぶりに更新するものだった。
You might have known this number off the top of your head. I didn’t. I had to look it up, which says something. It’s not a magic number. Plus, it was broken recently, by a player who’s still active.
この数字(新記録となる263本)をしっかりとは認識している人は多くないかもしれない。しかし、私はこの数字をリスペクトしている。これは魔法の記録ではない。加えて、この記録が(この10年の中で)、今も現役の選手により樹立されたということだ。
本塁打が好まれるアメリカにおいて、安打記録は比較的地味な存在だが、記者がこれを評価する理由は、打者がクリーンヒットを放つという場面には野球本来の素朴な魅力が感じられるからだと言う。
加えて、安打記録の達成においては、ファンはその選手の全打席で期待に胸を膨らますことができる。その対象選手は、全ての打席で本塁打記録よりかなり高い確率でその期待に応えてくれる。ちなみに現役の中で、イチローの記録に迫る可能性がある選手としては、ブリスビーはアストロズのホゼ・アルトゥーベ(昨季のア・リーグ首位打者で盗塁王)を挙げている。