ホワイトソックス若手有望株コペック、TJ手術後初ブルペン 来季復帰へ前向き「WS制覇貢献を」
2019/02/06
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球団2位の期待の星、160キロ超え右腕
シカゴ・ホワイトソックスのマイケル・コペック投手が、昨年9月に右肘靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けて以来初めてのブルペン投球を行った。米公式サイト『MLB.com』が5日(日本時間6日)、伝えている。
コペックは、2014年にボストン・レッドソックスからドラフト1巡目指名を受けて入団。2016年にクリス・セール投手らとのトレードでホワイトソックスに移籍し、昨季8月に念願のメジャーデビューを果たした。100マイル(約161キロ)を超える速球やスライダー、カーブを武器に4試合の登板で1勝1敗、防御率5.02としていたが、右肘を痛め翌9月に手術を受けていた。
同サイトによれば、ブルペン投球はアリゾナ州グレンデールにある球団施設で行われ、コペックは「今日は最初の小さなハードル」と話しながらも「最終的には今から1年間、マイナーでの調整を経て良くなっていくだろう」と2020年の復帰へ向けて期待感を示した。
MLB公式サイトが運営する若手有望株特集サイト『MLB Pipeline』では全30球団で18位、球団では2位に位置しているコペック。まだ22歳ということもあり、焦らず順調に調整を積み重ね、剛速球を取り戻しながら投手としてさらに成長することができれば、将来チームのエースになる可能性は高い。
コペック自身も、「今回のような調整を重ねていくことで、自分自身が将来望んでいる投手になれるだろう。そしてそれは、ワールドシリーズ制覇に貢献できる投手だ」と大きな目標を掲げ、前を向いている。
昨季シーズン100敗を喫したホワイトソックスは、オフにアレックス・コロメ投手、ケルビン・へレイラ投手と実績のあるリリーフ投手を獲得。しかし、先発陣は昨季唯一の2桁勝利を挙げたのはルーカス・ジオリト投手のみと迫力に欠けることもあって、有望株コペックを欠いての戦いがどのように展開されていくかは不安が残る。スプリングトレーニング(春季キャンプ)を経て、まずは昨季以上の成績を残し、チームを立て直していきたいところだ。