完全復活へ!ドジャース・シーガーに指揮官が期待 昨年2度の手術も「ST中に60打席」
2019/02/13
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右打者放出も「バランス取る」。シーガーは対左腕打率.284
ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が、右肘側副靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)など昨年2度の手術を受けたコーリー・シーガー内野手について、スプリングトレーニング(春季キャンプ)を迎えるにあたって良い状態であるとの見解を示した。米スポーツサイト『ESPN』が12日(日本時間13日)、伝えている。
シーガーは昨季開幕から試合に出場したが、4月29日(同30日)を最後に戦線を離脱。そして5月4日(同5日)にトミー・ジョン手術、8月7日(同8日)に股関節手術を受け、それ以来リハビリに励んでいた。
オフシーズンも地道にリハビリを重ね、迎えた2月。記事の中で「ほぼ100%(の状態)」と表現した同サイトによれば、指揮官であるロバーツ監督はシーガーについて「彼は本当に良さそうだ」と回復具合に納得のコメント。現在90フィート(約27.4メートル)の投球ができる状態で、同監督は「(スプリングトレーニング中に)50~60打席に立つことができるだろう」と復帰へ向けて明るい見通しを示した。
シーガーは2016年のナショナル・リーグ最優秀新人賞(新人王)に輝いた。当時は22歳。今年の4月で25歳を迎えるが、復活を目指す男へのチームの期待は大きい。オフにメジャー屈指の強打者であるマニー・マチャド内野手、マット・ケンプ外野手らを放出した今、2016年~2017年に2年連続で20本塁打以上をマークした長打力のあるシーガーはチームにとって大きな戦力だ。
マチャドとケンプという強打の右打者を手放したが、そのことについてロバーツ監督は「左投手と対する際の影響はそれほどないだろう」とし、「バランスの取れた1番~8番を構成する。その8人は常に良い打席を見せてくれる」と、右の主力打者が抜けても他の選手で補うことへの自信を示した。
指揮官のこれほどまで自信のある言葉の真意には、左打者であるシーガーがこれまで残してきた実績も含まれているかもしれない。
シーガーの左投手に対するキャリア通算の成績は、444打数126安打、16本塁打、60打点、打率.284、出塁率.346、長打率.464と優れた数字を残している。右投手に対してはこれ以上の数字を残しており(打率.311、38本塁打、119打点)、シーガーの復帰は打線の破壊力向上に直結する可能性が高い。
チームにはコディ・べリンジャー内野手、ジョク・ピーダーソン外野手、アレックス・バーデュゴ外野手ら期待の若手選手がいる。その筆頭として活躍が期待されるシーガーが、今季どのような活躍をするか注目だ。