ヤンキース、24歳エース右腕セベリーノと新たに4年契約 指揮官の願い叶う「長くいてほしい」
2019/02/16
Getty Images
4年総額約44億円、昨季チームトップ19勝で今季の開幕投手最有力
ニューヨーク・ヤンキースが、エース右腕のルイス・セベリーノ投手と4年間の契約延長に合意したことが分かった。米公式サイト『MLB.com』が15日(日本時間16日)、伝えている。
現在24歳のセベリーノは、2015年にメジャーデビューを果たし、今季が5年目。昨季は32試合に登板して19勝8敗、防御率3.39という好成績を残した。エースとして先発ローテーションを引っ張り、今季も開幕投手最有力候補となっている。
同サイトによると、ヤンキースとセベリーノの双方が合意した今回の契約は、2022年までの4年総額4000万ドル(約44億円)。内訳は、まず契約合意のサインによる200万ドル(約2億2000万円)に加え、今季2019年の年俸は400万ドル(約4億4000万円)、2020年は1000万ドル(約11億円)、2021年は1025万ドル(約11億3000万円)、2020年は1100万ドル(約12億1000万円)。
そして2023年に関しては、球団が契約選択権を保持するオプションが付いており、これが行使された場合には年俸1500万ドル(約16億5000万円)となり、5年総額5225万ドル(57億5000万円)。もしバイアウトする場合にはセベリーノには275万ドル(約3億円)が支払われる。
ヤンキースのアーロン・ブーン監督はセベリーノについて「彼は素晴らしい投手だし、彼が長い間ここにいることを願っている」とコメントしており、それの願いが叶った形だ。
ヤンキースとセベリーノは当初、希望年俸額に85万ドル(約9400万円)ほどの隔たりがあり調停が開かれる予定だったが、今回の契約合意によりこれが消滅。チームは2017年にデリン・ベタンセス投手が年俸調停に持ち込まれたが、2008年に右腕の王建民氏と年俸調停を行って以来、これまで選手と調停に持ち込まれることがほとんどなく契約に至っており、スムーズな取引が行われてきた。これに関して同監督は、「双方にとってそのプロセスを経る必要がないことが、より良いと感じている」と、選手たちと球団による信頼関係が築けていること示している。
昨季のチームの勝ち頭であるエース右腕セベリーノが4年の契約延長に合意したことで、田中将大投手とともにチームを引っ張る大黒柱の存在がより強固なものになった。リーグ屈指、メジャー屈指の強力先発投手陣を誇るヤンキースの今季の戦いに、より一層の期待が高まる。