FA停滞の“被害者”ムスタカス、ブリュワーズ残留も本意ではない? 複数年希望も2年連続の単年契約
2019/02/18
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ミルウォーキー・ブリュワーズは、同球団からフリーエージェント(FA)となっていたマイク・ムスタカス内野手と1年契約で合意した。米公式サイト『MLB.com』が17日(日本時間18日)、伝えている。
同サイトによると、ブリュワーズとムスタカスは1年1000万ドル(約11億円)+来季の相互オプション付きで合意。身体検査はまだ行われておらず、球団からの公式発表はされていない。
残留を決めたムスタカスは、2007年ドラフトでカンザスシティ・ロイヤルズに入団した内野手。強打が持ち味の選手で、昨季7月末にブリュワーズに移籍し、地区シリーズ初戦でサヨナラ安打を放つなど活躍を見せていた。シーズン成績は、152試合に出場し打率.251、28本塁打、95打点だった。
開幕まで約1カ月半でなんとか契約がまとまった様に見えるムスタカスだが、実情は明るいものではないようだ。
2017年に38本塁打を放ち、同年FAとなったムスタカス。大型契約を求めたものの、ロサンゼルス・エンゼルスとの交渉が破談。昨年の“買い控え”によるFA市場停滞の影響を受け、古巣ロイヤルズと1年契約で残留した。
再び複数年契約を目指した今オフだったが、FA市場は今年も停滞。希望通りの契約を結べる球団が見つからず、スプリングトレーニングが開始。またも本人の希望とは異なる単年での残留となった。
また、ブリュワーズにはトラビス・ショウ内野手がいる。ショウは、ここ2年間で63本塁打を放っている強打者で、三塁手と二塁手を兼任していることから定位置争いの強力なライバルとなる。ほかにも有望株のケストン・ヒウラ内野手、マウリシオ・デュボン内野手らがメジャー昇格を狙っているなど定位置の保証はない。
FA市場停滞の“被害者”ムスタカスは、今季も自慢の打棒を発揮し、31歳となる来オフこそ大型契約を勝ち取れるだろうか。