イチロー新ライバルに“天才”アクリー 元ドラフト1位がマイナー契約から再起誓う
2019/02/19
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神懸かった大学時代もプロでは大苦戦
シアトル・マリナーズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニング(春季キャンプ)の招待選手としてプレーするダスティン・アクリー外野手を米公式サイト『MLB.com』が18日(日本時間19日)、特集記事を発表した。
今年1月にマイナー契約を結んだアクリーは30歳の外野手。2015年途中以来約4年ぶりのマリナーズ復帰ととなり、同サイトでは「当時のチームメイトではカイル・シーガー、フェリックス・ヘルナンデス、イチロー・スズキがまだ残っている」と紹介している。
ノースカロライナ大学時代には通算打率.412をマークし、“天才打者”の名を欲しいままにしていたアクリー。プロからの評価も非常に高く2009年にマリナーズからドラフト指名1巡目指名(全体2位)を受け入団する。
将来の大打者候補として期待は大きかったが、2011年にメジャー昇格を果たしてからは苦戦することに。デビュー年には打率.273、出塁率.348、長打率.417とまずまずだったが、翌年以降はそれを上回る数字を残すことができないでいた。
その後2015年途中にニューヨーク・ヤンキースに放出されると、翌年のシーズン終了後に自由契約に。2017年にはロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結ぶが昇格できず、再び自由契約を言い渡されていた。
今季はマリナーズの招待選手として始動するアクリーだが、同じような境遇からメジャー昇格を目指す選手にはかつての同僚であるイチロー外野手がいる。
現在マリナーズはレギュラー候補だったマレックス・スミス外野手が右肘を負傷し、守備練習から離れている。そのため若手選手のアピールチャンスとも言われているが、ベテラン選手のイチローとアクリーもそこに加わることになりそうだ。
メジャー昇格を目指す両者だが、共に2012年に行われた東京ドームでの開幕戦にも参戦しており、アクリーは決勝本塁打を放つなど活躍していた。今年3月に行われる開幕戦では2人の姿を見ることはできるだろうか。