「25歳のようだ」メッツ・カノー、若さアピールでキャンプイン
2019/02/19
ニューヨーク・メッツのロビンソン・カノー内野手の新シーズンがスタートした。フロリダでのチームキャンプに合流した36歳のベテランが、新天地で臨む思いを語った。17日(日本時間18日)、米国メディア『ESPN』のスペイン語圏向けサイト『ESPNデポルテス』が報じている。
キャンプインに際し会見に臨んだカノーは「自分が25歳かのように感じているし、常にそう思ってきた。自分が30代なんて感じたことなどない。フィジカル的にも、メンタル的にもいい感じだ。私にとっては、これこそが選手として大事にしていることだ」と述べた。
使用するロッカーは昨季までチームの看板選手だったデビッド・ライト氏のものであることもチームの期待の表れだ。それについて、カノーは「誰も彼の代わりはできない。彼は象徴だったんだ。皆、彼がやってきたことを分かっている。彼のロッカーを使えるというのは特別なものだ」と述べる。
そして「グラウンドに出て、最高の自分を見せるだけだ。だが、ライトのようなチームの象徴という選手であるべきだ、と自分自身にプレッシャーを掛けたくはない。私は自分がチームの勝利のためにできることを全力でする」と続けている。
また話題は、停滞するFA市場についても及び「仕事がない若手選手がたくさんいるのだから、野球界は誤った方向に行ってはいけない」と警鐘を鳴らし、「数字も残し、若く、才能もあり、契約にふさわしいのに、契約を獲得できない。選手としては何とも難しい状況だ」と述べる。
特にオフの目玉と目された、マニー・マチャド内野手とブライス・ハーパー外野手の両選手が置かれた状況には「驚いている。選手自身も驚いているのではないか。マチャドやハーパーはMLBで確固とした地位にいる若者だ。マチャドは昨季ワールドシリーズでもプレーしたし、ハーパーは過去にMVPだって獲得している。今の時点では契約しているものだと思っていたのだが」とコメントしている。
禁止薬物陽性反応により、長期出場停止という失意のシーズンを送り、メッツへと移籍したカノー。会見から伝わるフレッシュな心境は、復活の前兆か。今年37歳を迎えるベテランは、新生メッツの象徴となれるのか。