マチャド契約でFA市場が動く。残る大物の行方、カギはフィリーズか?
2019/02/23
マニー・マチャド内野手がサンディエゴ・パドレスと10年3憶ドル(約330憶)という巨額の契約を手にした。そして、今オフの目玉であったマチャドが契約したことで、停滞気味だったFA市場に動きに出ると期待されている。
20日(日本時間21日)、公式サイト『MLB.com』のマーク・フェインサンド記者は、未だ契約がまとまらないビッグネーム、ブライス・ハーパー外野手、ダラス・カイケル投手、クレイグ・キンブレル投手の今後について言及している。
同記者は、マチャドの契約が移籍市場を少なからず活性化させるとし、もう一人の目玉選手であるハーパーについて、マチャドを上回る大型契約を手にすると見ており、フィラデルフィア・フィリーズ、シカゴ・ホワイトソックス、サンフランシスコ・ジャイアンツ、そしてワシントン・ナショナルズが軸になると予測している。
一方で、ヒューストン・アストロズの地区優勝に貢献した、2015年のサイヤング賞投手カイケルも未だチームが決まっていない。フェインサンド記者は、カイケルは同じ左腕のパトリック・コービン投手が昨年12月にナショナルズと契約した6年1憶4000万ドル(約154億円)という数字がたたき台になるとしている。そして、有力な移籍先として挙げられるフィリーズだが、ハーパーとの交渉がカイケルにも影響するとし、フィリーズがカイケル獲得に動かない場合、古巣のアストロズが、短期的な契約に動く可能性があると述べている。
そして、キンブレルについては、5年8600万ドル(約95憶円)という契約を交わしているニューヨーク・ヤンキースのクローザー、アロルディス・チャップマンを上回る契約を手にすることを見据えているということだ。そして、フィリーズがハーパー獲得に失敗した場合、キンブレル獲得に動く可能性があるということだ。
今後のFA市場のカギを握るのは、3選手に共通して名前の挙がったフィリーズになりそうだ。特にハーパーとの交渉の行方は、カイケル、キンブレル両投手にも影響を与えるとみられており、引き続き注目を集めるだろう。そして史上最高の大型契約の誕生はなるのだろうか。