カージナルス・モリーナ、ケガの回復とチームの躍進に手応え「全てを賭ける」
2019/02/25
9度のゴールドグラブ受賞を誇る、セントルイス・カージナルスのヤディアー・モリーナ捕手が、新シーズンに向けての意気込みを、母国プエルトリコ紙『エル・ヌエボ・ディア』に語っている。現地24日(日本時間同24日)の同紙でその模様が掲載されている。
モリーナは、昨秋、MLBチームの一員として日米野球に参加した後に、膝のクリーニング手術を受けており、現在はリハビリ中だ。36歳のベテランは「膝の状態は順調だ。日々良くなっており、ポジティブだ。グラウンドに戻れるようハードにトレーニングしているよ」と現状を語り、「土曜日(23日)にはキャッチャーとしてプレーし始める。2,3週前からいい状態だと判断してもらっているし、今はいい感じだよ。自分の身体は良く分かっているし、何より体が”キャッチャー”を望んでいるんだよ」と続ける。
チームの指揮官マイク・シルト監督は、「モリーナはいい状態にあるし、彼自身も回復に満足している。近日中にも我々は、彼の実戦でのキャッチャー復帰についてのプランをハッキリさせるだろう。だが、今の時点ではDHでの起用になりそうだ」と現時点でのモリーナの起用法について語っている。
昨季のカージナルスは、ミルウォーキー・ブルワーズ、シカゴ・カブスと激しい地区王者争いを演じたものの、最終的にポストシーズン進出を逃した。「健康が最も重要だ。そのためにハードにトレーニングしているんだ。昨年の様に、我々の力ではどうにもならないことが起きたりもする。だが、我々は常に準備ができているし、今年が昨年以上であることを期待しているよ」とモリーナは語る。
そして、昨季以上の成績を目指すチームは、ポール・ゴールドシュミット内野手、アンドリュー・ミラー投手といった実力者を補強した。モリーナも「いい兆候がたくさんある。チームはいい状態だし、この調子で行きたい。ゴールドシュミットやミラーといった素晴らしい補強もしてくれた。我々の地区は非常にタフだが、我々は全てを賭けるよ」とチームの動きに満足感を表している。
「我々はベテランと若手がうまく融合している。投手陣は経験豊かな上、新戦力もいい。先発陣もブルペン陣もよくて、非常に満足しているし、やる気にさせてくれるね」とカージナルス一筋、メジャー16年目を迎えるモリーナは述べる。話しぶりから伝わってくる、順調な回復ぶりとチームへの手応えは、今季のカージナルスの躍進を十分に感じさせてくれる。扇の要モリーナは、チームを束ね、自身3つ目となるチャンピオンリングを手にすることができるだろうか。