キングと呼ばれる所以 母への気持ちを試合でぶつけたバッテリー
シアトルで愛され、球界のエースに成長したフェリックス・ヘルナンデス。母と離れて暮らすが活躍する姿を母国に届けている。そして亡き母への思いを秘めた控え捕手とともに大事な一戦に望んだ。
2015/05/14
Getty Images
母を亡くしたチームメイトとともに
スークレの母は今年のキャンプが始まった直後に他界した。チームメイトとしても、友人としてもヘルナンデスはスークレの心の痛みを感じていた。スークレはキャンプ開始直後にチームを離れたが、すぐにマリナーズがキャンプを張るアリゾナに戻り、開幕ロスター入りに向けて全身全霊を尽くしてきた。
試合後、スークレのプレーにヘルナンデスはコメントした。
`He did a good job. He made some plays, he called a great game. He`s a good catcher.`
「彼はすばらしかった。良いプレーをし、配球も良かった。良いキャッチャーだよ」
慣れ親しんだ捕手と組みたいという投手は少なくない。
ましてやチーム、そして球界を代表するエースならなおさらだ。監督の采配だったものの、チームメイトそして友人であるスークレの思いを汲み取って母の日にバッテリーとして試合に挑んだ、その「男気」こそキングたる所以なのかもしれない。
出典:Felix Hernandez Shares his Big Day with Jesus Sucre By SHANNON DRYER in 710 ESPN SEATTLE on May 10 2015
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