菊池雄星、ボットーからカーブで空振り三振! 名打者も「柳やカーショウのカーブに迫るポテンシャル」
2019/02/26
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シアトル・マリナーズの菊池雄星投手がオープン戦で対外戦デビュー。シンシナティ・レッズに対して先発登板で2回2失点(自責点0)の結果を残した。特に敵軍の名打者ジョーイ・ボットー内野手からはカーブで空振り三振を奪うなど、ポテンシャルの高さを見せつけた。地元メディア『シアトル・タイムズ』が25日(日本時間26日)、伝えた。
菊池は初回一死無走者でボットーと対戦。カウント2‐2と追い込んでからインコースにカーブを投じると、ボットーは中途半端なスイングで空振り。メジャー通算12年で打率.311、269本塁打、出塁率.427の強打者を三振に抑えた。
その後も後続を打ち取って初回を無失点に抑えた菊池だが、2回は味方のエラーも絡んで2失点。自責点は0ながら、下位でも強く振ってくるメジャーの打線の洗礼を受けることとなった。直球の最速は95マイル(約153キロ)を記録し、武器のスピードがメジャーの環境下でも発揮できることを証明した。
米メディア『シアトル・タイムズ』によるとボットーは試合後、取材に答え、菊池についてもコメント。決め球となったカーブについては、「とても素晴らしいカーブで、驚かされた」と語った。「良いカーブを投げるメジャーの左投手」としてロサンジェルス・ドジャースの柳賢振投手やクレイトン・カーショウ投手らの名前をあげ、「彼らのカーブに近づくポテンシャルがある」と菊池にも肯定的なコメントを残した。
マリナーズのスコット・サービス監督も菊池について「『とても良い』という言葉では足りないくらい、良かった」とコメント。守備の乱れにも言及しつつ、初登板で緊張しながらも締まった投球を見せた菊池を絶賛した。今後、さらに環境に適応していくことで十分な活躍をできるという見方のようだ。
憧れのメジャーの舞台に立ち、記念すべき一歩を踏み出した菊池。日本を代表する左腕はさらなるポテンシャルを秘めている。