マリナーズ・ゴードンの今季にかける熱い思い スピードスター復活の1年となるか
2019/02/27
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シアトル・マリナーズのディー・ゴードン外野手は右足つま先を骨折してやや成績を落とした昨年からの巻き返しを狙う1年に熱い思いを持って臨んでいる。今季31歳を迎えるスピードスターは成績を伸ばせるだろうか。公式サイト『MLB.com』が26日(日本時間27日)、伝えた。
ゴードンは2011年、23歳にしてメジャーデビュー。ロサンゼルス・ドジャースにはデビューから4年間在籍し、最終年となった2014年にセカンドのレギュラーの座をつかんだ。この年64盗塁を記録した快足が武器で、その後マイアミ・マーリンズに移籍してからも58盗塁、30盗塁、60盗塁と相手バッテリーをかき回し続けてきた。
マリナーズ移籍が決まった昨季は開幕から好調を維持。5月20日(日本時間21日)に右足つま先を故障するまでの45試合では、打率.304、出塁率.330、16盗塁(18企図)でリードオフマンとして打線をけん引した。しかしこの怪我で10日間の故障者リスト入り。復帰して以降の96試合では、打率.250、出塁率.268、14盗塁(24企図)と数字を落としてしまった。最終的には141試合出場、打率.268、出塁率.288、30盗塁とやや低調な結果に終わった。
今季は31歳を迎えるが、復活を期す1年となる。怪我の前後で走るスピードそのものは大きく変わっていないが、足を武器とするゴードンにとっては小さな違和感も命取り。内外野をこなす守備も合わせ、完全復活を追い求めて調整を進めている。
『MLB.com』によれば、本人は昨年の怪我を振り返り、「守備をしていても、打席にいても、気持ち悪さのようなものは常にあった」と語る。だが、「どうしようもないことについて嘆いてもしょうがない」と割り切り、目の前のことに全力を尽くしていたという。今季も懸命なプレースタイルを貫くが、「今年はシーズンを通じて健康な状態で、いつも通りのプレーをする、いつも通りの自分でいることができるだろう」と力強く語った。
マリナーズのスコット・サービス監督もゴードンについては「とても良い状態で打席に入れている」と語った他、昨季556打席でわずか9四球だったゴードンが相手に多く球を投げさせる工夫をしている点も高く評価した。
チームを支えたロビンソン・カノー内野手や守護神エドウィン・ディアス投手らがチームを去り、再建を進めるマリナーズ。グラウンドを駆け巡るスピードスターがチームをけん引する。