通算269発のラミレス、インディアンスとマイナー契約 恩師と14年ぶり共闘「中軸を望む」
2019/02/27
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古巣指揮官「我々のチームではますます打席数が少なっていた」
クリーブランド・インディアンスが、ボストン・レッドソックスから解雇されフリーエージェント(FA)となっていたハンリー・ラミレスとマイナー契約を結んだ。米公式サイト『MLB.com』が26日(日本時間27日)に伝えている。
35歳のラミレスはフロリダ・マーリンズ(現マイアミ・マーリンズ)、ロサンゼルス・ドジャース、レッドソックスの3球団に在籍し、メジャー14年間で通算269本塁打を誇る強打者。しかし昨季は44試合の出場にとどまり、5月24日(同25日)を最後にチームから解雇された。
その後母国のドミニカ共和国でウインターリーグに参加していたが、かつてレッドソックスでルーキー時代の2005年に監督・選手の間柄でともに戦ったテリー・フランコーナ監督が指揮するインディアンスと正式にマイナー契約を結び、スプリングトレーニング(春季キャンプ)に加わった。
同サイトによると、フランコーナ監督は「彼が中軸打者となることを望んでいる」と期待感を示しながらも、「30代半ばの彼はウインターリーグに参加していたとはいえあまりプレーしていない。なのでしっかり調整してもらう必要がある」と改めてコンディションを整えることを希望している。
また、古巣となったレッドソックスのアレックス・コーラ監督はラミレスのマイナー契約を受けて「彼は打席を得られることができれば“生産性”をもたたらすことができる」とその実力を認めつつ、「まだまだ若いが、我々のチームでは打席数はますます少なくなっていただろう」と新加入のJ.D.マルティネスが大活躍したこともあり放出が苦渋の決断だったことを明かしている。
インディアンスは、オフに指名打者のエドウィン・エンカーナシオンをトレードで放出。そして正遊撃手のフランシスコ・リンドーア内野手もふくらはぎを負傷したことにより、長打力の低下が不安視されていた。しかしラミレスがメジャー契約を勝ち取り実績通りの力を発揮できれば、一気にその課題は解消されるだろう。