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MLBが独立リーグと提携して進める新たな改革。マウンドが遠くなり、ロボットがストライク・ボール判定?

2019/03/01

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テクノロジー導入への第一歩

 MLBは2月26日(日本時間27日)、米国の独立リーグであるアトランティック・リーグ(以下ALPB)と3年間の業務提携を結んだことを発表した。両リーグの合意にはMLBが考える新たなルールやテクノロジーに伴う改革をALPBの公式戦で試験的導入を行い、ALPBはMLBにテストから得られた結果を報告することが含まれている。
 
 今シーズンに試験的導入される改革の内容については公式に発表されていないが、野球専門誌「ベースボール・アメリカ」の公式サイトに掲載された記事では、ピッチャーマウンドからホームベース間の距離を現行の60.5フィート(18.44メートル)から広げることと最新鋭のボール測定機器「トラックマン」を使ったストライク・ボール判定の2つになると予想している。
 
 今までは、MLBでは新たなルールを採用する際に、傘下マイナーリーグで試験的導入することが多かった。例えば、マンフレッドMLBコミッショナーが今季からの導入を目指している、投手の投球間隔を20秒以内に制限するルール(通称「ピッチクロック」)も2015年から2Aと3Aでは導入済だ。
 
 だが、ピッチャーマウンドからホームベース間の距離を変えるとなると、これは選手の投球技術にも大きな影響が出ることが予想され、マイナーリーグの若いプロスペクト達に試させることは難しい。
 
 ロボットによる判定にしても、そのテクノロジーそのものへの信頼性や審判員の習熟度など、導入するまでには膨大なテストデータが必要になる。
 
 今回の合意によって MLBは様々な改革を試す貴重なテスト機会を獲得し、ALPBにはMLBとの関係をより緊密にするメリットがある。今季からトラックマンがALPBの全球場に配置され、ALPB選手の詳細なデータがMLBのスカウトに提供されることにもなる。
 
 MLBのモーガン・ソード上級副社長は「ALPBと新たなパートナーシップを築くことをとても喜んでいる。野球と言うスポーツに関して我々が持つ色々なアイデアを非常に高いレベルの場で試すことを楽しみにしている」と語っている。
 
 ALPBのリック・ホワイト社長は「我々は常に未来への改革を目指すことに誇りを持っている」 と応えている。

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