トロウィツキー、新天地で第2号本塁打 順調な仕上がりでレギュラー争い一歩前進
2019/03/01
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ニューヨーク・ヤンキースとピッツバーグ・パイレーツは2月28日(日本時間3月1日)、オープン戦で対決。トロント・ブルージェイズを自由契約になり、ニューヨーク・ヤンキースと最低年俸で契約したトロイ・トロウィツキー内野手がオープン戦第2号となる本塁打を放ってアピールした。試合は8-6でヤンキースが勝利した。
オールスター選出5回と実績十分なベテランのトロウィツキーだが、故障が重なり出場機会は減少。昨季も足首の治療でシーズンを全休した。正遊撃手のディディ・グレゴリウス内野手がトミー・ジョン手術のため長期離脱が確実で、経験のある内野手を探していたヤンキースが契約に乗り出した。
この日の試合は点の取り合い。0-1と1点ビハインドで迎えた1回裏、アーロン・ジャッジ外野手、ジャンカルロ・スタントン外野手らが1死一、二塁のチャンスを演出。4番・遊撃手で出場したトロウィツキーが6球目を叩くと打球は左中間に一直線。逆転3点本塁打となった。
その後は互いに得点を重ね、4-5で迎えた3回無死無走者のトロウィツキーの第2打席はサードゴロに倒れた。5回まで遊撃手として守備につき、6回の守備から交代で退いた。
ヤンキースは4回裏にタイラー・ウェイド内野手がソロ本塁打を放って5-5と同点に追いつくと、7回裏にはウェイドに代わって二塁に入っていたLJ.マジーリ内野手が2点適時二塁打を放って勝ち越しに成功。9回表に1点を失うが、最終的には8-6で逃げ切って勝利を挙げた。
トロウィツキーは2打数1安打1本塁打3打点の活躍で、正遊撃手争いに一歩リード。公式サイト『MLB.com』によれば、大活躍の試合を振り返って「まだまだやるべきことはたくさんある」と冷静なコメント。試合数、打席数を重ねていく必要性があるとした。
しかし一方で「試合に出ることがただただ楽しい。ここまで来るのは長い道のりだったから、フィールドに立つことをもう当たり前のこととは思えない。全ての瞬間を楽しもうと思っているよ」と、健康体で野球をできることへの喜びをあらわにした。
新加入のD.J.ラメイヒュー内野手、若手のグレイバー・トーレス内野手ら、ライバルがひしめくヤンキース二遊間のレギュラー争いは激化の一途をたどりそうだ。