「謝る必要はない」不良債権化が囁かれる元三冠王、自身の巨額契約への批判に反論
2019/03/07
今季は8年2億4800万ドルという巨額契約の4年目
ブライス・ハーパー外野手(フィラデルフィア・フィリーズ)、マニー・マチャド内野手(サンディエゴ・パドレス)のMLB史上に残る巨額契約に沸くアメリカ球界。そうした一方で、巨額契約を結びながら期待通りの成績を残せていないと、デトロイト・タイガースのミゲル・カブレラ内野手に批判の声があがっている。5日(日本時間6日)、米国紙『USAトゥデイ』はこのような批判に対する、カブレラの声を報じている。
カブレラは2012年に三冠王に輝き、翌2013年も首位打者を獲得するなど、まさに絶頂期とも言えた2014年のシーズン途中に2016年からの8年2億4800万ドル(約275億2800万円)という巨額契約を結んだ。
契約1年目の2016年こそ3割30本100打点をクリアする働きを見せたが、2017年、2018年と2年連続で故障もあり、期待に応えられなかった。特に昨シーズンは出場38試合とキャリアワーストに終わっており、左腕の手術明けとなる今季に復活を賭けているという状況だ。
カブレラは、自身をはじめ、ロビンソン・カノー内野手(ニューヨーク・メッツ)、アルバート・プホルス内野手(ロサンゼルス・エンゼルス)といった選手たちに向けられる、巨額契約に相応しくないという声について「なぜ人々が我々に対し腹を立てるのかわからない。彼らは我々がお金を手にするのが気に入らないのだ。それならば、なぜ、私が十分にお金をもらっていなかったキャリア最初の5年間には怒らなかったのだい」とカブレラはコメントする。
そして「人々は私がこの契約に値しないと言う。彼らは言いたいことを言える。だが、それが私の気持ちを傷つけることはない。私は謝罪するつもりはない。なぜ謝るんだい。お金を失っているチームなどないと思っている」と自身の見解を述べた
過去の実績と未来への期待を評価され、一握りのプレーヤーだけが手にできる巨額契約。自身は気にしないとは言っても、ファンやメディアはその費用対効果に眼を光らせている。8年間の平均年俸3100万ドル(約34億4100万円)を手にしているカブレラ。ここまでのところは割に合っていないと批判を受けるのは致し方ないところだろう。4月で36歳になる今季、結果で答えを出すしかなさそうだ。