イチローの同僚、安打量産も道険し 燦然と輝くシーズン記録262本安打
イチローの現チームメイト、ディー・ゴードンは、開幕からマーリンズの33試合(5月11日のゲーム終了時点)ですでに54本のヒットを打った。これは2004年にイチローが達成したシーズン安打数262本というメジャーリーグ大記録を11本も上回るペースだった。
2015/05/17
Getty Images
ゴードン、開幕からヒットを量産
ドジャースから移籍したばかりのゴードンは、新しいチーム、マーリンズで素晴らしいスタートを見せている。ただ、ゴードンがイチローの記録を塗り替えるカウントダウンに入るのは、ちょっとまだ早すぎるかも知れない。
5月10日時点までのゴードンは、打ってフェアになった球に限る打率(BABIP)が.495と、尋常ならぬ高さであった。参考までに言うと、去年この数字が最高だったのはロイヤルズのロレンゾ・ケインで、彼のBABIPは.380であった。2002年にホゼ・ヘルナンデスが.402を記録して以来、BABIPがシーズン4割以上であった選手は一人としていない。
ゴードンは開幕からマーリンズの33試合(5月11日のゲーム終了時点)ですでに54本のヒットを打っている。開幕から33試合で50本以上のヒットを打った選手は過去10年にも9人いる。ところがこの9人の中で、シーズン安打数がイチローの262本に近づいた選手は一人もいない。いや、最も多いケースでもイチローの記録を46本も下回るヒット数であった。しかも200本安打を達成したのは、たった2人である。
Although Gordon’s speed will continue to help him tack on bunt hits and infield singles to his total, he’s not the first burner to race out to such a hot start. The following list, which takes a closer look at those other nine batters since 2006 to pile up at least 50 hits in the first 33 games, has a few speedsters on it.
確かにゴードンはバントヒットや内野安打でヒットを生産するだけのスピードを持っている。しかし同様に開幕からヒットを多く打った選手は以下に記すように、大勢いる。2006年以来、開幕33試合で50本以上のヒットを打った選手は次の9人であるが、このリストにも機動力のある選手がずらりと揃っている。