アスレチックス・メルビン監督、菊池雄星を「研究してきた」 若き大砲も手術から復活で万全
2019/03/16
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7年ぶりの日本開幕戦に「非常にワクワクしている」
シアトル・マリナーズとの2019年開幕シリーズ(20日~21日、東京ドーム)に臨むオークランド・アスレチックスのボブ・メルビン監督や選手たちが16日、会見に臨み本番へ向けた意気込みを語った。
2012年以来7年ぶりとなるアスレチックスとマリナーズの日本での開幕シリーズ。7年前もアスレチックスで指揮を執っていたメルビン監督は会見で「非常にワクワクしている。知識豊富な日本のファンのためにプレーできることが嬉しい」と興奮を隠しきれない様子だ。さらに、「チームメイトとこの経験を共有し、さらに絆を深めるのが非常に楽しみ。また、新しい日本の文化を体験することも楽しみにしている」と日本への好意や期待感も示している。
アスレチックスは、昨季は前年まで3年連続アメリカン・リーグ西地区最下位という屈辱から大きく挽回し、97勝65敗(勝率599)という好成績を残した。しかし、地区優勝にはあと一歩届かなかっただけに今季は6年ぶりの奪還に期待がかかる。
チームの仕上がりについてメルビン監督は、「非常に良い仕上がりだ。勝つために、選手も日本の皆さんもそれを楽しみにしていると思う」と手応えあるコメント。そして、第2戦で先発登板することが発表されているマリナーズの菊池雄星投手に対しては「日本のファンに期待されていると思う。私たちはそれに対抗するために研究してきた。第2戦を非常にワクワクしている」と大歓声で包み込まれることを予想しながら対策とともに勝利への意欲を燃やした。
一方、昨季24本塁打を放ったメジャー3年目の長距離砲マット・チャップマン内野手は昨年10月に右手親指、12月に左肩を手術したことについて「今は治っていて健康体。気にせずにプレーできるだろう。試合を非常に楽しみにしている」と話し、万全の状態で試合に臨めることを強調している。さらに、マット・オルソン内野手も「調子は非常に良い。アドレナリンを出していきたい」と意気込みは十分だ。
7年前は1勝1敗。初戦を1-3で落としたが、第2戦では当時在籍していたヨエニス・セスペデス外野手の2ラン本塁打やバートロ・コロン投手の8回1失点の好投などで4-1で勝利している。イチロー外野手や菊池らを擁するマリナーズを相手にどんな戦いを見せるのか注目だ。
取材・氏原英明、文・ベースボールチャンネル編集部