菊池雄星、タイムリー浴び4回2/3で無念の降板 メジャー初登板初勝利ならず
2019/03/21
Getty Images
4回まで順調も5回に突如崩れる
<シアトル・マリナーズ ― オークランド・アスレチックス>
メジャー初登板のマリナーズ・菊池雄星投手は、2回まで3奪三振をマークしていたが、3回から内容が一変。先頭打者に自身メジャー安打を浴びたものの、後続の上位打線を抑えて無失点とした。
そして4回は3番のスティーブン・ピスコッティ外野手、4番のクリス・デービス外野手、5番のチャド・ピンダー外野手と中軸を前の回に続いて打たせて取り三者凡退。一発の怖さがある強力アスレチックス打線を相手に堂々の投球を見せた。
3-0とリードし勝ち投手の権利が懸る5回。菊池は先頭の6番マット・オルソン内野手に右前安打を打たれ、続くジュリクソン・プロファー内野手にもカーブを捉えられて右前安打となり無死一、二塁のピンチを迎える。
ここで第1打席に右前安打を浴びている8番のラモン・ローレアーノ外野手に対して、カウント1-2からスライダーを打たせて遊直。そしてジョシュ・フェグリー捕手をカウント0-2から速球で右直に抑えて2アウトとした。
2死一、二塁となって迎えたのは1番のマーカス・セミエン内野手。菊池はフルカウントからの8球目、155キロの速球を真ん中に投げ込んだが中前へ弾き返されてこれがタイムリー安打となった。91球を投げた菊池はここで無念の降板。メジャー初登板初勝利の権利があとアウト1つ、ストライク1球まで迫っていたが、チームの勝利のためにリリーフに後を託すこととなった。
マリナーズは、菊池の後を受けた2番手のロエニス・エリアス投手が登板したが、味方守備に足を引っ張られ失点。3-2と1点差に詰め寄られた。それでも、一、三塁から同点打は許さずリード守って5回までを終えた。