球団の思惑は通じず? レンジャーズ・藤川球児「40人枠外」で注目される去就
レンジャーズの藤川がメジャー登録の40人枠から外れた。今後、藤川にはどのような選択肢があるのだろうか。
2015/05/19
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契約内容に盛り込まれていた藤川の待遇
ブルペンの再編成を続けるレンジャーズは、昇格後わずか2登板のみの藤川球児を17日にDFA(Designated For Assignment 保有権の譲渡の表明)とした。
地元紙『ダラス・モーニング・ニューズ』は以下のように伝えている。
The Rangers could not option Fujikawa to the minor leagues without his consent before June 15. Fujikawa had indicated to the Rangers that he did not intend to accept a minor league option.
レンジャーズは契約上の取り決めにより、6月15日以前は藤川を本人の合意なくしてはマイナー落ちさせることはできなかった。藤川は、球団に対してマイナー降格を受け入れるつもりはないことを表明していた。
レンジャーズは藤川を降格させることができないため、DFAとした。球団は、ある選手をDFAとすれば10日以内に他球団にトレードするか、ウェーバーに掛けねばならない。
降格拒否権を盛り込むことで逆に言えば、あくまで球団からマイナー行きを要求される場合は、DFAとなり他球団に活路を見出す権利を留保していたわけだ。
これらを経ても、獲得に乗り出す他球団がなかった場合は、その選手は自由契約選手となるか、あらためてマイナー契約を結ぶかの選択肢を持つ。