アスレチックス緊急補強、通算211発モラレス獲得 主砲離脱の穴埋めなるか
2019/03/28
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2桁本塁打のシーズンは8度
オークランド・アスレチックスが、トロント・ブルージェイズからトレードでケンドリス・モラレスを獲得した。米公式サイト『MLB.com』が27日(日本時間28日)、伝えている。
同サイトによると、アスレチックスは本土での開幕前日となる27日(同28日)に、ブルージェイズからモラレスと金銭を獲得。見返りとしてマイナーリーガーのへスス・ロペス内野手とインターナショナル・スロットマネーを譲渡した。
アスレチックスは、日本での開幕シリーズ第2戦でマット・オルソン内野手が右手の有鉤骨を骨折。昨季29本塁打を放ち、鉄壁の守備でゴールドグラブ賞を獲得した主力を早々に欠く緊急事態に陥っていた。
その代役として白羽の矢が立った35歳のモラレスは、キューバ出身の内野手。20歳頃に亡命を決意し、2004年6月に9度目の試みで脱出に成功。同年12月にロサンゼルス・エンゼルスと契約を結んだ。
マイナーで経験を積んだ後、2006年にエンゼルスでメジャーデビュー。2015年にはカンザスシティ・ロイヤルズの世界一に中軸打者として大きく貢献した。2016年オフにはブルージェイズと3年契約を結んでおり、今季は契約最終年を迎える。
守備と走塁は得意ではないモラレスだが、打撃面では強打のスイッチヒッターとして活躍。4年連続で20本塁打以上を放つなど安定感も光っている。昨季は130試合に出場して打率.249、21本塁打、57打点の成績を残した。
日本での開幕シリーズでは2戦2敗と結果を残せなかったアスレチックス。モラレスが空いたオルソンの穴を埋め、米国での開幕戦で良い再スタートを切ることはできるだろうか。