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ジャイアンツ、“スーパーマン”ピラー獲得 卓越した守備力、外野手層の薄さ解消へ

2019/04/03

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驚異的な守備誇る“スーパーマン”

 サンフランシスコ・ジャイアンツが、トロント・ブルージェイズからトレードでケビン・ピラー外野手を獲得した。米公式サイト『MLB.com』が2日(日本時間3日)、伝えている。
 
 開幕5試合で2勝3敗とまずまずのスタートを切ったジャイアンツ。今季はここ数年故障が多かったバスター・ポージー捕手、マディソン・バムガーナー投手が開幕から揃ってチームにいるだけに頼もしいが、さらなる味方がチームに加わることになった。
 
 同サイトによると、ジャイアンツは2日(同3日)に、ブルージェイズからピラーを獲得。見返りとしてマイナーでプレーするフアン・デパウラ投手、デレク・ロウ投手、アレン・ハンソン内野手ら3選手を譲渡した。ブルージェイズは、開幕直前の先月27日にもケンドリス・モラレス内野手を放出しており、急速なチーム解体が進んでいる。
 
 自身初移籍で、今季からナショナル・リーグ球団でプレーすることになるピラー。2013年にブルージェイズでデビューし、2015年頃からは中堅手のレギュラーに成長。昨年には日米野球にも参戦した。
 
 ピラー最大の長所は、卓越した守備力にある。中堅手としての通算DRS(守備防御点=平均的な野手が守った場合に比べ何失点減らしたか)はプラス50点をマーク。ダイビングキャッチなどダイナミックな守備で数々の好プレーを生み出し、ファンやメディアからは“スーパーマン”とも称されることも多かった。
 
 ジャイアンツは、ハンター・ペンス外野手(レンジャーズ)らがチームを去り、昨季開幕スタメンの外野手全員が流出している状態。スティーブン・ダガー外野手など期待の若手もいるが、今季メジャー7年目で経験豊富なピラーの獲得は、外野の要となる存在として的確な補強になったかもしれない。
 
 長年チームの指揮を執り続け、3度の世界一(2010年、2012年、2014年)を達成したブルース・ボウチー監督が今季限りでの退任を表明しているジャイアンツ。名将のラストシーズンを飾るためにも、ピラーの守備力は大きな役目を果たすはずだ。



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