前田健太、5回1失点で自身開幕2連勝 昨年7月以来の4四球も粘投。打っては2戦連続二塁打
2019/04/06
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味方打線も援護!5回に一挙4得点でロッキーズ撃破
ロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手が5日(日本時間6日)、敵地クアーズ・フィールドでのコロラド・ロッキーズ戦に先発登板し、5回1失点と好投。今季開幕から自身2連勝とした。
前田は初回、先頭のチャーリー・ブラックモン外野手に二塁への内野安打を許すも、後続の打者をチェンジアップとスライダーで二ゴロ、投ゴロ併殺にそれぞれ打ち取って無失点で切り抜ける。
2回も2つの四球で得点圏に走者を背負うも無失点。初回に続き、走者を背負った場面で変化球や速球を効果的に使った投球でロッキーズ打線を翻弄した。
ドジャースは3回に2番コーリー・シーガー内野手のタイムリー安打で1点を先制したが、直後に前田がノーラン・アレナド内野手に犠飛を浴びて同点とされてしまう。
しかし、2連勝中のドジャースはこの日も打線が好調。ロッキーズ先発のタイラー・アンダーソン投手に対して4回にマックス・マンシー内野手が第2号ソロ本塁打を放って勝ち越しに成功する。
そして前田が直後の守りで三者凡退にリズム良く抑えると、5回にはジャスティン・ターナー内野手のタイムリー二塁打、コディ・べリンジャー内野手が第6号3ラン本塁打で一挙4得点。6-1とリードを大きく広げた。
大量援護をもらった前田は、5回に自身の失策も重なり2死満塁のピンチを招くも、4番のトレバー・ストーリー内野手をカウント0-2から85.3マイル(約137キロ)のスライダーで3球三振に仕留めて無失点。直後の6回の攻撃では代打を送られることなく打席に入り、自身2試合連続となる二塁打をマーク。その裏の守りでリリーフ投手と交代した。
前田はこの日5回91球(ストライク55球)を投げて被安打4、与四球4、奪三振4、失点1の内容で防御率は3.09。昨年7月19日(同20日)に5四球を記録して以来となる与四球4以上で球数こそ多くなったが、自慢の変化球を駆使し、ピンチでも落ち着いて打者を抑えることができたことでチームに主導権を渡さなかった。また、打撃面では1犠打を含む2打数1安打で、打率.500と好調をキープしている。
ドジャースは6回、7回、9回にもそれぞれ得点を重ね、粘るロッキーズの反撃をしのいで10-6で勝利。前田は開幕2連勝、チームとしても3連勝としてナショナル・リーグ西地区首位を守った。
前田は試合後に自身のインスタグラムを更新し「今日はコントロールが悪く球数が多くなってしまったのは反省点。ただ悪いなりになんとか粘れました。そして今日も2塁打打ちましたよ。笑」と綴っている。
エースのクレイトン・カーショウ投手を故障で欠く状況ではあるが、前田、韓国人左腕の柳賢振投手がともに2勝とローテーションを支えている。また、打撃陣も8試合を終えた時点でチーム打率がナ・リーグ3位の.297と好調。投打がかみ合った良い流れが続いているだけに、これをできるだけ長く続けていきたいところだ。