オリオールズ、主砲デービスが63打席ぶり安打 “呪縛”から解き放たれ3安打4打点の大暴れ
2019/04/14
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MLB野手ワースト記録「62」でストップ
ボルティモア・オリオールズの主砲クリス・デービス内野手が13日(日本時間14日)、敵地フェンウェイ・パークでのボストン・レッドソックス戦で63打席ぶりに安打を放つなど3安打4打点と活躍し、勝利に貢献した。
デービスはこの日「6番・一塁」で先発出場し、初回2死満塁のチャンスで第1打席を迎えると、レッドソックス先発のリック・ポーセロ投手に対してカウント1-0から92.9マイル(約149キロ)の速球を右前へ弾き返し、先制の2点タイムリー安打となった。
デービスにとっては、この安打が昨年9月14日(同15日)以来、実に63打席ぶりの安打。それまで続いていたMLBの野手ワースト記録となる連続無安打打席を「62」でストップさせた。
第1打席で“呪縛”から解き放たれたのか、デービスは5回の第3打席でも無死一、二塁から2番手のヒース・ヘンブリー投手からタイムリー二塁打を放ち3打点目。第4打席で内野ゴロの間に1打点を挙げると、さらに8回の先頭打者として迎えた第5打席でも4番手のマーカス・ウォルデン投手から左翼へ二塁打を放ち、この日は5打数3安打4打点の大活躍となった。
デービスはかつて2013年にアメリカン・リーグ最多となる53本塁打、138打点をマークし、2015年にもリーグ最多の47本塁打とともに同2位の117打点を挙げるなど、オリオールズで一気に長打力が開花しリーグを代表する大砲として君臨。しかし、昨年はチームの低迷とともに自身も打率.168、16本塁打と不調に苦しみ、今季も開幕からその流れを引きずっていた。
しかし、この日の3安打で、デービスの打率は前日までの.000から.079に微増。米公式サイト『MLB.com』によれば「この時をしばらくの間、楽しみにしていた。ベンチを振り返って、みんなが夢中になっているのを見た時、感じたことを言葉で表現することが本当にできなかったんだ」と喜びを表現した。
オリオールズはレッドソックスに9-5で勝利し、連敗を「4」でストップ。昨季115敗を喫し地区最下位に沈んだチームは、今季はここまで連勝と連敗によって浮き沈みが激しく6勝9敗となっているが、それでもまだシーズン序盤だ。“産みの苦しみ”を味わった年俸2300万ドル(約25億3000万円)の主砲がここから目覚め、チームの躍進に繋げていくことができるか注目だ。