ヤンキース、38歳サバシアが今季初登板で5回無失点 心臓手術からの復活劇を主砲も絶賛
2019/04/14
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昨年12月に血管形成手術、万全の調整が最高の結果生む
今季限りでの引退を表明しているニューヨーク・ヤンキースのC.C.サバシア投手が13日(日本時間14日)、本拠地ヤンキー・スタジアムでのシカゴ・ホワイトソックス戦で今季初登板を果たし、5回無失点の好投で勝利に貢献した。
今季初登板を本拠地で迎えたサバシアは、初回と2回をともに1三振を含む3者凡退に抑えると、3回は1死からホセ・ロンドン内野手に中前安打を許したものの、後続を抑えて無失点。すると4回、5回もリズム良く3者凡退に打ち取り、復帰戦ということもあってこの日はここで降板を告げられた。
サバシアは5回62球(ストライク42球)を投げて、被安打1、無四球、奪三振3、無失点。許した走者は安打による1人のみという、ほぼ完璧な内容だった。
サバシアは昨年12月に心臓の動脈閉塞にともなう血管形成手術を受け、復帰へ向けて地道に調整。そして今年2月に今季限りでの引退を発表すると、その後も打撃投手、実戦登板とステップを踏み、万全の状態で臨んだことがこの日の最高の結果として表れた。
ヤンキースは、サバシアの後を受けたドミンゴ・ヘルマン投手が2回を無失点に抑え、直後に3点を先制。打線は8回にもアーロン・ジャッジ外野手の第4号ソロ本塁打で加点しリードを4点に広げると、3番手で登板したザック・ブリットン投手、そしてクローザーのアロルディス・チャップマン投手も無失点リレーを繋いで4-0で勝利を収めた。サバシアに勝ち星は付かなかったが、チームとしては連敗を「4」で止める大きな勝利となった。
米公式サイト『MLB.com』によれば、サバシアは試合後「みんなと一緒にいることができて、そして勝利を得ることができて良い気分だ」と喜びのコメント。ダメ押しの本塁打を放ったジャッジも、「彼はチームのリーダーだ」と38歳のベテラン左腕の背中を称えた。
現役2位となる通算246勝を誇るサバシアだが、故障者続出のヤンキースにあって、この日の投球は大きな光明となる存在感だった。強力な打線とともに、田中将大投手、J.A.ハップ投手ら先発投手陣もサバシアのこの好投をきっかけにここから巻き返しを図っていきたいところだ。