ヤンキース3Aの加藤豪将、夢の舞台へ成長著しく “4番で本塁打”は強者たちへの脅威となるか
2019/04/14
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今季8試合目ですでに3発!キャリア初の開幕3Aで長打力発揮
ニューヨーク・ヤンキースの傘下3Aスクラントン・ウィルクスバレ・レイルライダーズに所属する加藤豪将内野手が13日(日本時間14日)、本拠地でのトロント・ブルージェイズ傘下バッファロー・バイソンズ戦で今季第3号2ラン本塁打を放った。
今季をキャリアで初となる3Aでスタートさせた加藤は、この日「4番・一塁」で先発出場。初回の第1打席は空振り三振に倒れたが、2-0と2点リードの3回1死二塁で迎えた第2打席では、相手先発の右腕ジョーダン・ロマノ投手の初球を捉えると、打球は左中間スタンドへ飛び込む自身2試合ぶりの第3号2ラン本塁打となった。
その後の打席は、二飛、二直併殺、見逃し三振と倒れ、この日は5打数1安打(1本塁打)2打点。打率は.240と前日の.250から下がったものの、出塁率(.345)と長打率(.640)を足した総合的な攻撃力を示す指標OPSは.985と依然として高い水準をキープしている。なお、試合は10-4でレイルライダーズが勝利を収めた。
加藤は2013年にヤンキースからドラフト2巡目で指名されて入団以降、2A以下のクラスで昨季まで6シーズンを過ごしてきたが、シーズン最多の本塁打は6本止まり(2013年、2015年、2017年)。しかし、3Aで開幕した今季は8試合で既に3本目と著しい成長を見せている。
ヤンキースの内野陣には、今季から新加入のD.J.ラメイヒューや昨季最優秀新人賞の候補に選ばれたグレイバー・トーレス、昨季途中加入で14本塁打を記録したルーク・ボイトらがおり、強者たちが高く分厚い壁となって立ち塞がっている状況だ。
それでも、24歳になった加藤もマイナーで地道かつ着実に成長を遂げている選手。このまま持ち味を発揮して活躍を続けていけば、目の前まで登り詰めたメジャーの扉をようやくこじ開けることになるだろう。