ダルビッシュ有、今季初勝ち投手の権利をもったまま降板 ピンチでスライダー冴える
2019/04/16
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シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が15日(日本時間16日)、敵地でのマイアミ・マーリンズ戦に先発登板。5回2/3を2失点の好投で、今季初めて勝ち投手の権利を有したまま降板した。
「ジャッキー・ロビンソン・デー」で全員が背番号「42」を背負ったこの日。開幕から3試合で0勝2敗、防御率7.50と波に乗れないダルビッシュだったが、ピンチを粘り強く投げ抜き試合を作った。
初回、7番・ボートの適時二塁打などで3点のリードをもらう。その裏、先頭のグランダーソンを中飛、続くアンダーソンを見逃し三振に斬り、簡単に2死をとる。その後連打と四球で満塁とされるが、6番・ディーンを得意のスライダーで空振り三振に仕留め、得点を許さない。
2回、制球が定まらず、先頭から2者連続で歩かせると、続くリチャーズの打席で、遊撃手・バエスが併殺を狙った際、一塁へ悪送球し、1点を献上する。なおも1死二塁のピンチが続いたが、後続を内野ゴロ2つに打ち取り、この回最少失点。
3回はこの日初めて三者凡退としたが、4回に1死から7番・ウォーラクに左翼スタンドに運ばれ、1点差に詰め寄られる。
勝ち投手の権利がかかった5回、味方がさらに2点を追加し、5-2と援護を受けたダルビッシュ。四球と安打、捕逸で2死二、三塁のピンチを背負うも、5番・ロハスをスライダーでこの日7個目の三振を奪い無失点で切り抜ける。6回もマウンドに上がったダルビッシュは、ディーンを見逃し三振、ウォーラクを投ゴロに打ち取り、続くブリンソンに死球を与えたところで降板した。
2番手・ライアンが後続を無失点で斬り、6回を終えてカブスリードのまま終盤に入っている。
この日のダルビッシュは、5回2/3(96球)を投げ、被安打4、奪三振8、与四死球5、失点2の成績。防御率は6.11となっている。