12年最多勝左腕ゴンザレス、再びFAか 権利行使でヤンキース退団の可能性
2019/04/20
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FA市場の影響受けマイナー契約に
ニューヨーク・ヤンキースのジオ・ゴンザレス投手が、チームを去り再びフリーエージェント(FA)となる可能性が浮上している。米メディア『SB NATION』が19日(日本時間20日)、伝えた。
33歳のゴンザレスは2008年にオークランド・アスレチックスでメジャーデビュー。2012年からはワシントン・ナショナルズでプレーすると、同年に21勝を挙げ最多勝のタイトルを獲得。昨季もナショナルズとミルウォーキー・ブリュワーズで計10勝を挙げ、9年連続で2桁勝利を達成していた。
実績は抜群のゴンザレスだったが、停滞するFA市場の影響を受け、開幕直前の3月20日(同21日)になってようやくニューヨーク・ヤンキースに加入。しかしマイナー契約での入団となり、今季はメジャーに昇格していなかった。
メジャーに活躍の場を移したいゴンザレスだが、チームを去り、他球団で活躍のチャンスを掴むことになるかもしれない。
ゴンザレスの契約にはオプトアウト(契約破棄)の権利が含まれており、20日(同21日)までにメジャーの25人ロースターに入っていなければ契約を破棄してFAになることができる。また、ゴンザレスは代理人のスコット・ボラス氏を解雇しており、心機一転再びFA市場に出るとも考えられている。
移籍先としてはエースのジェイコブ・デグロム投手が負傷者リスト(IL)入りしたニューヨーク・メッツなどが考えられるが、同メディアはテキサス・レンジャーズも獲得候補だとしている。
レンジャーズは18日(同19日)終了時点でアメリカン・リーグ西地区3位、10勝7敗で勝率.588と健闘しているが、シェルビー・ミラー投手が防御率9.00、エディソン・ボルケス投手が防御率7.04と開幕から大乱調。ボルケスに関しては右肘の張りで現在60日間の負傷者リストに入っており、頼れる先発投手を欲している状況にある。
もしゴンザレスがレンジャーズ移籍となれば2011年以来のア・リーグ復帰となるが、果たして実現するだろうか。実績十分なだけに獲得したい球団は多そうだ。